未来の科学者たちへ

未来の科学者たちへ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年11月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
216
ISBN:
9784041081471

未来の科学者たちへ

  • 著者 大隅 良典
  • 著者 永田 和宏
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年11月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
216
ISBN:
9784041081471

この世の理を見出す科学研究の魅力を、第一線を走ってきた二人が伝える!

(目次)
序章 こんなに楽しい職業はない(対談)

第1部 研究者の醍醐味--世界で自分だけが知っている
第一章 研究は「おもろい」から(永田)
第二章 一番乗りよりも誰もやっていない新しいことを(大隅)

第2部 効率化し高速化した現代で
第三章 待つことが苦手になった私たち(永田)
第四章 安全志向の殻を破る(大隅)

第3部 「役に立つ」の呪縛から飛び立とう
第五章 「解く」ではなく「問う」を(永田)
第六章 科学を文化に(大隅)

終章(対談)
(目次)
序章 こんなに楽しい職業はない(対談)

第1部 研究者の醍醐味--世界で自分だけが知っている
第一章 研究は「おもろい」から(永田)
第二章 一番乗りよりも誰もやっていない新しいことを(大隅)

第2部 効率化し高速化した現代で
第三章 待つことが苦手になった私たち(永田)
第四章 安全志向の殻を破る(大隅)

第3部 「役に立つ」の呪縛から飛び立とう
第五章 「解く」ではなく「問う」を(永田)
第六章 科学を文化に(大隅)

終章(対談)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

◆序章 こんなに楽しい職業はない(対談)
サイエンスの世界にようこそ
科学は人の営み
日本のサイエンスのいま
最初から専門を決めなくてOK
サイエンスは社会的な存在である

第1部 研究者の醍醐味--世界で自分だけが知っている

◆第一章 研究は「おもろい」から(永田)
選択はおもしろいほうを
やはり研究者になろう
ワンオブゼムではおもしろくない
種を蒔こうとするスタンスが基礎研究
研究現場は大股で歩け
ゼロから始めることで得る喜び
科学者は楽観主義であれ
おもしろさを追求できる自由
驚きと感動をこそ大切にしたい

◆第二章 一番乗りよりも誰もやっていない新しいことを(大隅)
終戦の年に生まれて、自然の中で
分子生物学との出会い
渡米、ニューヨークでの留学生活
人のやらないことをやろう
間違いなくおもしろい現象に出会った!
オートファジーに関わる遺伝子を特定
次々に明らかになる事実で世界を独走
その折々にベストを尽くす

第2部 効率化し高速化した現代で

◆第三章 待つことが苦手になった私たち(永田)
知るために費やす時間
非効率な時間が興味を膨らませる
「思いがけない」が失われている
乗り遅れ症候群
与えられる知から、欲する知へ
〈知へのリスペクト〉
プロセスにこそ喜びはある
パラダイムを示してくれる人との出会い
素晴らしき「ヘンな奴ら」

◆第四章 安全志向の殻を破る(大隅)
好きなことができていい?
研究者は何が楽しい?
研究とお金
科学者には多様性が必要だ
得意なことではなく苦手なことで決められる進路
研究者を育てる環境
議論する日常、閉じこもる日常
若者の特権と安全志向
失敗を恐れる必要はない
未知の世界は先が見えないからこそ楽しい

第3部 「役に立つ」の呪縛から飛び立とう

◆第五章 「解く」ではなく「問う」を(永田)
答えられるより問えることが大切
いかに問えるか
答えの先に新たなる問い
すぐに納得しないで
孔子の過激な教育観
非効率な体験が想定外の対応力を養う
失敗へのチャレンジ
自分の仕事と同じように人の仕事をおもしろがれるか

◆第六章 科学を文化に(大隅)
科学を身近に感じるために
終わりのない仮説と検証のサイクル
現代における科学の役割
まずは科学とは何かを考えてみよう
科学や技術の評価には時間がかかる
国に依存しない基礎科学研究の支援

終章(対談)
先が見えない不安
大学の専門学校化
いい失敗と悪い失敗
ゲノム編集や再生医療
役に立たなくてもサイエンスには喜びがある
大隅財団という社会実験

「未来の科学者たちへ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • すぐに役に立つことが研究の分野でも期待されるようになっていますが、すぐに役に立つことだけであれば、過去の蓄積をフル活用できるAIの果たせる役割が増大しており、科学や学問の出番は限られるのではないでしょう すぐに役に立つことが研究の分野でも期待されるようになっていますが、すぐに役に立つことだけであれば、過去の蓄積をフル活用できるAIの果たせる役割が増大しており、科学や学問の出番は限られるのではないでしょうか。「面白いこと」「役に立たないこと」も大切にし、将来の人々に「役に立つかわからない」バトンを渡せる心のゆとりを持ちたいです。 …続きを読む
    おせきはん
    2023年05月01日
    29人がナイス!しています
  • 基礎科学分野で世界的な功績をあげた2人の老科学者による対談と寄稿のまとめ。現代の行き過ぎた合理主義の蔓延を嘆く。新聞の連載記事や正月特集とかに合いそうな話。基礎科学を取り巻く状況は一般市民の仕事や生活 基礎科学分野で世界的な功績をあげた2人の老科学者による対談と寄稿のまとめ。現代の行き過ぎた合理主義の蔓延を嘆く。新聞の連載記事や正月特集とかに合いそうな話。基礎科学を取り巻く状況は一般市民の仕事や生活にも抽象化して捉えられるため、若い学生よりもある程度人生経験を積んだ一般市民にこそ響く内容だと感じた。印象に残ったのは二人の人間性。超優秀な科学者だから、さぞ合理的と思いきや、全く違って、とても人間的なお人柄だった。天邪鬼的だったり、感覚重視的な部分を曝け出して、堂々とする所は自信の裏返しなのかもしれないが。 …続きを読む
    jackbdc
    2022年04月03日
    12人がナイス!しています
  • 研究のおもしろさ 研究のおもしろさ
    takao
    2023年01月02日
    2人がナイス!しています

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