吉原百菓ひとくちの夢

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年02月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
276
ISBN:
9784048936248

吉原百菓ひとくちの夢

  • 著者 江中 みのり
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年02月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
276
ISBN:
9784048936248

ひとくちの菓子で繋がる優しい“絆”。とある料理番が紡ぐ人情物語。

『生きるための食事でなく、ひと時の幸福のための菓子を作る』
 江戸の吉原一、料理が美味いと評判の中見世・美角屋。そこで働く“菓子専門の料理番”太佑は、日々訪れる客や遊女達のために菓子を作っていた。しかしある日、幼馴染で見世一番の花魁・朝露が全く太佑の菓子を食べていないことを知り……。
 切ない想いを秘め、懸命に生きる人々にひとくちの“夢”を届ける――とある料理番の、心温まる人情物語。
『生きるための食事でなく、ひと時の幸福のための菓子を作る』
 江戸の吉原一、料理が美味いと評判の中見世・美角屋。そこで働く“菓子専門の料理番”太佑は、日々訪れる客や遊女達のために菓子を作っていた。しかしある日、幼馴染で見世一番の花魁・朝露が全く太佑の菓子を食べていないことを知り……。
 切ない想いを秘め、懸命に生きる人々にひとくちの“夢”を届ける――とある料理番の、心温まる人情物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「吉原百菓ひとくちの夢」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 特に夜の描写に独特の色気や空気のゆらめきのようなものが感じられ、この方はこれから書いていかれる方だなと思った。吉原の哀しさも江戸時代の菓子についてもよく取材されていて、不安定なところなく読めた。これか 特に夜の描写に独特の色気や空気のゆらめきのようなものが感じられ、この方はこれから書いていかれる方だなと思った。吉原の哀しさも江戸時代の菓子についてもよく取材されていて、不安定なところなく読めた。これからの作品を楽しみにしております。 …続きを読む
    佐島楓
    2018年02月25日
    68人がナイス!しています
  • 時代小説は苦手ですがこれは読みやすく、かつお菓子とほっこりするお話。あとがきを読んで好みが著者の江中さんと同じで嬉しい。そうそう季節のお花もさりげなく良かったし、個性の光る登場人物はイメージが膨らんで 時代小説は苦手ですがこれは読みやすく、かつお菓子とほっこりするお話。あとがきを読んで好みが著者の江中さんと同じで嬉しい。そうそう季節のお花もさりげなく良かったし、個性の光る登場人物はイメージが膨らんで楽しかった。小さな幸せのきっかけになるお菓子、特にふっくらカステイラが美味しそうでした。馴染みの深い朝露には美味しいものは美味しいって昔のように笑ってほしい。朝露が大好きな大佑の菓子を食べない理由が切なかったです。人の気持ちも自分の気持ちも難しい。次作へ …続きを読む
    野のこ
    2019年11月20日
    66人がナイス!しています
  • 登場人物皆が共感性に溢れた優しい人物ばかり。そこに主人公・太佑の菓子作りの手腕と「幸せのきっかけ作りたい」という心意気が共鳴して心暖まる短編集となっている。朝霧への慕情は恋愛感情と言う程には育ってない 登場人物皆が共感性に溢れた優しい人物ばかり。そこに主人公・太佑の菓子作りの手腕と「幸せのきっかけ作りたい」という心意気が共鳴して心暖まる短編集となっている。朝霧への慕情は恋愛感情と言う程には育ってないが、相手は花魁である為元より叶わない事情もあってこういう関係もありか、という気にさせられる。徳之進の養親との関係、何より太佑自身の身の上について、未だ語り尽くされたとは言えないので、続きあるならばこの辺りに焦点が当たるのだろうか。後、遊郭の主人や同僚・末吉等の端役と言える人物もそれぞれに印象的。 …続きを読む
    ばたやん@かみがた
    2018年07月16日
    44人がナイス!しています

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