読者と主人公と二人のこれから

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年04月08日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
312
ISBN:
9784048926034
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読者と主人公と二人のこれから

  • 著者 岬 鷺宮
  • イラスト Hiten
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年04月08日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
312
ISBN:
9784048926034

――だから、わたしの初恋はエピローグのあとに始まるのです。

この物語さえあれば、他に何もいらない。この小説『十四歳』と、その中に確かに息づく主人公、トキコがいれば──
だが、彼女は俺の前に現れた。
灰色の毎日の始まりになるはずだった、新学年のホームルーム。黒板の前に立った彼女こそは、俺が手にした物語の中にいたはずの「トキコ」だった。
不器用に近づいていく二人の距離。
物語の中にいる「トキコ」と、目の前にいる「柊時子」のあいだで、奇妙に絡まってゆく想い。出会うはずがなかった読者と主人公の物語。その結末にあるものは──。
この物語さえあれば、他に何もいらない。この小説『十四歳』と、その中に確かに息づく主人公、トキコがいれば──
だが、彼女は俺の前に現れた。
灰色の毎日の始まりになるはずだった、新学年のホームルーム。黒板の前に立った彼女こそは、俺が手にした物語の中にいたはずの「トキコ」だった。
不器用に近づいていく二人の距離。
物語の中にいる「トキコ」と、目の前にいる「柊時子」のあいだで、奇妙に絡まってゆく想い。出会うはずがなかった読者と主人公の物語。その結末にあるものは──。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「読者と主人公と二人のこれから」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 面白かった!あらすじだけではファンタジー要素ありなのかどうか区別がつかなくて保留してたんだけど、試し読みでなしと判断できたので購入。主人公の細野晃が、高校入学時のクラスの自己紹介で、愛読書「十四歳」に 面白かった!あらすじだけではファンタジー要素ありなのかどうか区別がつかなくて保留してたんだけど、試し読みでなしと判断できたので購入。主人公の細野晃が、高校入学時のクラスの自己紹介で、愛読書「十四歳」に登場するヒロインにそっくりの少女と出会うことから始まる物語。時子は「十四歳」のヒロインのモデルというだけで、本人は内向的な少女。主人公は子供時代の小さな失敗を引きずってしまったごく普通の少年。そんな平凡な二人が不器用ながら恋をしていく素敵な恋物語だった!友人二人との関係も実に良くて、ぜひ続きが読みたいな。 …続きを読む
    S.T.
    2017年04月12日
    86人がナイス!しています
  • 灰色の毎日の始まりになるはずだった新学期のホームルーム。細野の愛読書「14歳」に登場する主人公・トキコのモチーフとなった少女と出会い、恋をする青春物語。あぁ、なんて綺麗な物語なんだろう。さりげない平和な 灰色の毎日の始まりになるはずだった新学期のホームルーム。細野の愛読書「14歳」に登場する主人公・トキコのモチーフとなった少女と出会い、恋をする青春物語。あぁ、なんて綺麗な物語なんだろう。さりげない平和な日常を繰り返していく中で、物語を通じて出会った不器用な少年と少女の世界が広がり、そして恋に落ちていく。すごくありふれた筈の物語なのに、これだけ心を捕らえて離さないのは、きっとこの作品が彼等の恋をとても丁寧に描いてくれたからだと思います。静かでいて美しい、心に残る素晴らしい1冊でした。次回作も楽しみだ。 …続きを読む
    まりも
    2017年04月09日
    84人がナイス!しています
  • 期待もない新学年のホームルーム。高校生・細野亮の前に愛してやまない物語の中にいた「トキコ」そのままの少女・柊時子が現れる出会うはずがなかった読者と主人公の物語。見れば見るほどそのままの時子との出会い。 期待もない新学年のホームルーム。高校生・細野亮の前に愛してやまない物語の中にいた「トキコ」そのままの少女・柊時子が現れる出会うはずがなかった読者と主人公の物語。見れば見るほどそのままの時子との出会い。一緒に過ごしてゆくうちに想いが少しずつ積もってゆく一方で、自分の中で湧き上がってくる違和感。主人公の周辺を切り取ったようなクローズな世界観で、あまりにも不器用な二人の距離感にもどかしくもなりましたが、物語をきっかけに知り合った二人が物語で心を通わせて、これからの二人の世界の広がりを予感させる素敵な物語でした。 …続きを読む
    よっち
    2017年04月08日
    77人がナイス!しています

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