火あぶりにされたサンタクロース

火あぶりにされたサンタクロース

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年11月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
124
ISBN:
9784044002206

火あぶりにされたサンタクロース

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年11月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
124
ISBN:
9784044002206

クリスマスにはなぜ贈り物をするの? 20世紀最大の人類学者がときあかす

戦後フランスで巻き起こったサンタクロース論争を起点に、現代社会における大人と子ども、死者と生者、そして人類にとっての贈与の意味に切り込んでいく。日仏の人類学者が競演するクリスマス論の名著、新装版。 戦後フランスで巻き起こったサンタクロース論争を起点に、現代社会における大人と子ども、死者と生者、そして人類にとっての贈与の意味に切り込んでいく。日仏の人類学者が競演するクリスマス論の名著、新装版。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「火あぶりにされたサンタクロース」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • クリスマスを社会集団の周辺に位置する子供との接触により、幽霊が帰ってくるという民俗学的な文脈でとらえ直します。反復が資本主義と親和性が高く、アメリカで発展したものがフランスに持ち込まれて、フランス人の クリスマスを社会集団の周辺に位置する子供との接触により、幽霊が帰ってくるという民俗学的な文脈でとらえ直します。反復が資本主義と親和性が高く、アメリカで発展したものがフランスに持ち込まれて、フランス人のアンビバレントな心情を喚起させます。キリスト教の正統から火あぶりにされたのは、異教的でアメリカ的なサンタクロースです。ここまでが前半にあるレヴィ=ストロースの論文で、後半は訳者である中沢の解説です。レヴィ=ストロースの文章よりも論旨が整理されていますが、贈与を前面に押し出して、元の論旨と異なっているような印象 …続きを読む
    ころこ
    2018年12月11日
    35人がナイス!しています
  • レヴィ=ストロースによるクリスマスの絵解き。訳・解説は中沢新一。もとは雑誌に寄稿された論文のため、本文は60ページぐらいしかなく、同じぐらいの分量の解説を足しても一時間程度で読み切れる短さ。内容はという レヴィ=ストロースによるクリスマスの絵解き。訳・解説は中沢新一。もとは雑誌に寄稿された論文のため、本文は60ページぐらいしかなく、同じぐらいの分量の解説を足しても一時間程度で読み切れる短さ。内容はというと(私の理解が間違っていなければ)、モースの贈与論を下敷きに、「大人から子供へのプレゼントの贈与」という構造を「生者から死者への贈与」とパラレルのものとして捉え、いにしえの儀礼の複製としてクリスマスを構造主義的に理解している。レヴィ=ストロースの中では割りとわかりやすい方だと思う。 …続きを読む
    サアベドラ
    2018年01月17日
    22人がナイス!しています
  • 薄いながらも、読み応えがある作品。 死者と生者の交通というのが良く分からないけれど、死者を迎え入れるということは、敬うことに繋がると思う。何気なくクリスマスにプレゼント交換をするが、なぜプレゼントをす 薄いながらも、読み応えがある作品。 死者と生者の交通というのが良く分からないけれど、死者を迎え入れるということは、敬うことに繋がると思う。何気なくクリスマスにプレゼント交換をするが、なぜプレゼントをするようになったのかが少しだけ理解できた。解説読んでも良く分からないところが出てきたので、再読したい。 …続きを読む
    ココロココ
    2017年12月01日
    20人がナイス!しています

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