ブッダが考えたこと 仏教のはじまりを読む

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年10月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044089177
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ブッダが考えたこと 仏教のはじまりを読む

  • 著者 宮元 啓一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年10月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044089177

非常識で非人情――。恐るべき天才、ブッダの本性を読み解く

この世に生きる私たちが、苦しみから逃れられないのはなぜか。苦しみはどこから生じ、これを断つにはどうすればよいのか。
ブッダが得た「悟り」の本質をインド哲学の内側から捉えなおすとき、徹底して人間的に思考するがゆえに人間を超越してしまう、孤独な天才の姿が浮かび上がる。
真の悟りは知性を求め、知性は孤立を恐れぬ勇気を求める――。従来の仏教学が見落としてきたブッダの哲学的独創性へと分け入っていく、刺激的論考!

(本書は、『ブッダが考えたこと これが最初の仏教だ』を改題し文庫化したものです)
この世に生きる私たちが、苦しみから逃れられないのはなぜか。苦しみはどこから生じ、これを断つにはどうすればよいのか。
ブッダが得た「悟り」の本質をインド哲学の内側から捉えなおすとき、徹底して人間的に思考するがゆえに人間を超越してしまう、孤独な天才の姿が浮かび上がる。
真の悟りは知性を求め、知性は孤立を恐れぬ勇気を求める――。従来の仏教学が見落としてきたブッダの哲学的独創性へと分け入っていく、刺激的論考!

(本書は、『ブッダが考えたこと これが最初の仏教だ』を改題し文庫化したものです)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

 はじめに
第一章 仏教誕生の土壌 ―― 輪廻思想と出家
第二章 苦楽中道 ―― いかに苦しみを滅するのか
第三章 全知者ゴータマ・ブッダの「知」
第四章 無意味な生を生きる ―― 修行完成者の歩む道
第五章 苦、無常、非我とは何か
第六章 非人情、すなわち哲学
 おわりに
 文庫版へのあとがき

「ブッダが考えたこと 仏教のはじまりを読む」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • (再読)初読時と変わらず、概ね著者の述べているいることに賛意をもてた。以前は、なぜ賛意をもてたのか自覚できなかったが、今回は賛意の理由が明確になった。すなわち、本書におけるブッダの考えへの解釈は、主観 (再読)初読時と変わらず、概ね著者の述べているいることに賛意をもてた。以前は、なぜ賛意をもてたのか自覚できなかったが、今回は賛意の理由が明確になった。すなわち、本書におけるブッダの考えへの解釈は、主観的実存主義ならびに経験論における視点に立ったものであるということである。逆に言えば大乗仏教や俗説における、非主観的な視点を一切持ち込まない視点に立った解釈ということになる。換言するなら、前者は一人称視点による仏教解釈であり、後者は二人称、三人称、神視点による仏教解釈と言えるということだ。だが、一人称視点には、 …続きを読む
    イプシロン
    2021年12月03日
    36人がナイス!しています
  • これまで様々な仏教に関する本を読んできたが、本書が最も正確にゴータマの教えの核心をついていると思えた。ただしその核心に触れると、――解脱というものがどういうものかを知ると――生きることに意味も目的もないと これまで様々な仏教に関する本を読んできたが、本書が最も正確にゴータマの教えの核心をついていると思えた。ただしその核心に触れると、――解脱というものがどういうものかを知ると――生きることに意味も目的もないということを知ったうえで生きなければならないという大問題に突き当たるようだ。これを解決するのは容易ではないが、ゴータマの生き様にその答えがあるのだろう。ここで詳しくは語れないが、教えを説くことであらゆる人に貢献すること、説いた教えが受け入れられようが受け入れられまいが意味をなすという生き様がそれなのだろう。 …続きを読む
    イプシロン
    2018年09月05日
    27人がナイス!しています
  • 神秘主義的および過度な人間主義的な解釈を否定し、ブッダが出家、苦行を経て、菩提樹のもとで成道するまでを論理的に記述する。ブッダは実践主義的、経験論者であり、その天才的な独創性と明晰な思考のもとに初期仏 神秘主義的および過度な人間主義的な解釈を否定し、ブッダが出家、苦行を経て、菩提樹のもとで成道するまでを論理的に記述する。ブッダは実践主義的、経験論者であり、その天才的な独創性と明晰な思考のもとに初期仏教は完成されたと論じる。苦楽中道に立つこと、そして根本的な生存欲こそが、さまざまな欲望の元であり、これらを徹底して思考すること、すなわち智慧(如実知見)でもって、輪廻的な生存にまつわるあらゆる経験的事実が構成している因果関係の鎖を徹底的に観察、考察しなければならないとして十二因縁観と四聖諦説を体系化した。 …続きを読む
    fishdeleuze
    2016年02月29日
    25人がナイス!しています

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