本当に日本人は流されやすいのか

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年05月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
272
ISBN:
9784040820293
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本当に日本人は流されやすいのか

  • 著 施 光恒
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年05月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
272
ISBN:
9784040820293

自律性と主体性を併せ持つ日本人。「右に倣え」の米国化は愚策である

グローバル・スタンダードに沿おうとする構造改革路線が続く中、日本人は権威に弱く、同調主義的であるとの見方が強まっている。だが、本来、日本人は自律性、主体性を重んじてきた。現在、改革をすればするほど閉塞感が増すという一種の自己矛盾の状態が続いているが、文化と伝統のある社会で日本人が持ち合わせてきた自律性と道徳観について、『菊と刀』や『リング』『貞子』『水戸黄門』なども題材にしながら論考していく。さらに、人々がよりいきいきと暮らせる安定した社会を取り戻すためには何が必要か、真っ当な国づくりについても考察していく。気鋭の政治学者で、話題作『英語化は愚民化』著者による画期的日本論。
グローバル・スタンダードに沿おうとする構造改革路線が続く中、日本人は権威に弱く、同調主義的であるとの見方が強まっている。だが、本来、日本人は自律性、主体性を重んじてきた。現在、改革をすればするほど閉塞感が増すという一種の自己矛盾の状態が続いているが、文化と伝統のある社会で日本人が持ち合わせてきた自律性と道徳観について、『菊と刀』や『リング』『貞子』『水戸黄門』なども題材にしながら論考していく。さらに、人々がよりいきいきと暮らせる安定した社会を取り戻すためには何が必要か、真っ当な国づくりについても考察していく。気鋭の政治学者で、話題作『英語化は愚民化』著者による画期的日本論。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一章 同調主義的で権威に弱い日本人?
第二章 日本文化における自律性――ベネディクト『菊と刀』批判を手がかりに
第三章 改革がもたらす閉塞感――ダブル・バインドに陥った日本社会
第四章 「日本的なもの」の抑圧――紡ぎだせないナショナル・アイデンティティ
第五章 真っ当な国づくり路線の再生

「本当に日本人は流されやすいのか」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 日本人は他人を見て行動する。日本の怪談は因果応報なタイプが多く、悪い事をすると被害者から報復を受ける。キリスト教文化圏は自己主張する文化で、自身の意思を優先する。怪談では法律を破った者が、神からの裁き 日本人は他人を見て行動する。日本の怪談は因果応報なタイプが多く、悪い事をすると被害者から報復を受ける。キリスト教文化圏は自己主張する文化で、自身の意思を優先する。怪談では法律を破った者が、神からの裁きを受けて苦む物が多い。第二次産業主体の時代では他人の目を気にする日本人の特徴は合致し発展したが、1990年代辺りから齟齬が出て来た。構造改革を断行しようとしたがどうもシックリ来ない。だって参考にしているのはキリスト教文化の法律重視の改革で日本人には合ってないようだ。日本は独自の改革を開発するしかないらしい。 …続きを読む
    こも 零細企業営業
    2020年06月03日
    24人がナイス!しています
  • 「日本には封建的なものがいたるところに残っているため、市民社会の熟成が阻害されている。そしてバブル以降の経済停滞は封建的な日本型経営慣行などが原因だ。だから経済成長路線にもどすために”構造改革”をなさね 「日本には封建的なものがいたるところに残っているため、市民社会の熟成が阻害されている。そしてバブル以降の経済停滞は封建的な日本型経営慣行などが原因だ。だから経済成長路線にもどすために”構造改革”をなさねばならぬ」 と1990年代中葉から経済や教育現場において鳴り物入りで開始されたのが構造改革だ。しかし構造改革をすればするほど日本経済は低迷し、世の中には閉塞感が広がっていく… 本書はこの悪循環の要因を「そもそも日本人は自律性や主体性がなく、流されやすいのか?」というラディカルな問いに立ち返って論考している。 …続きを読む
    hk
    2018年09月20日
    23人がナイス!しています
  • 長年、無意識的に抱いてきた疑問を払拭してくれた良書。日本人には、欧米とは違う自律を確立する形がある。ベネディクトの「恥の文化」という捉え方は一面的であり、的を得ておらず適当ではない。民話や怪談、国語の 長年、無意識的に抱いてきた疑問を払拭してくれた良書。日本人には、欧米とは違う自律を確立する形がある。ベネディクトの「恥の文化」という捉え方は一面的であり、的を得ておらず適当ではない。民話や怪談、国語の教科書からも文化の違いが垣間見える。▼グローバル化(実質は欧米化)の名の下に行われる構造改革は表面的であり、日本人の中で無意識に根付いたものとは違うものであるため馴染まない。▼かなり勉強になった。施光恒氏は『英語化は愚民化』でも感じたが、鋭い指摘が多く、日本が辿るべき道の本質を捉えている学者の1人だろう。 …続きを読む
    Tatsuya9
    2020年03月29日
    12人がナイス!しています

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