ようちゃんの夜

ようちゃんの夜

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ISBN:
9784840123457
label

ようちゃんの夜

  • 著者 前川 梓
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ISBN:
9784840123457

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「ようちゃんの夜」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ツッコまれるの覚悟レビュー◆女子高生"小山亜紗子"は同級生の少し変わった"ようちゃん(塙ようこ)"の言動に自分にないものを感じて、次第に憧れるようになる。亜紗子の視点から、ようちゃんとの毎日をみずみずしく描 ツッコまれるの覚悟レビュー◆女子高生"小山亜紗子"は同級生の少し変わった"ようちゃん(塙ようこ)"の言動に自分にないものを感じて、次第に憧れるようになる。亜紗子の視点から、ようちゃんとの毎日をみずみずしく描いた作品◆ようちゃんの感性は繊細で浮遊物のよう。詩と現実の間を行ったりきたりしている気がした。大人から見れば"不思議ちゃん"のようちゃん。しかし、それは大人が大人になる過程で忘れてきた感性かもしれない。現実しか見えない私とは全く違ったものが見える、ようちゃんを私もうらやましく思っているのかもしれない。 …続きを読む
    5 よういち
    2018年07月07日
    63人がナイス!しています
  • 登場人物の「ようちゃん」と作者の前川さんは「共感覚」を持っていると思った。ようちゃんは、物質から特定の色を感じたり、ある物質や事象を全く関連のない別の物質や事象で形容できるみたいだ。まるでカオスのよう 登場人物の「ようちゃん」と作者の前川さんは「共感覚」を持っていると思った。ようちゃんは、物質から特定の色を感じたり、ある物質や事象を全く関連のない別の物質や事象で形容できるみたいだ。まるでカオスのようなそれらの描写を主人公の亜紗子には遠慮なく打ち明ける。亜紗子はそんなようちゃんに共感していたが、自分ももっとようちゃんのその共感覚に共感してもらいたいと思っていた。ようちゃんの行動と本作品には脈略と説明が希薄な為、まるで夢を見たような都合の良い誤謬感が味わえる。如何に感じ取るか・・。詩的な作品。 …続きを読む
    dr2006
    2016年09月09日
    28人がナイス!しています
  • たまに出会うんですよね、こういう小説。 読みかけでも、読み終えてても、目をつぶってその小説のことを思い出すだけで涙があふれてくるような、それぐらいぐわっ!と浚われちゃうやつ。 文字の配置も大きさも、漢字 たまに出会うんですよね、こういう小説。 読みかけでも、読み終えてても、目をつぶってその小説のことを思い出すだけで涙があふれてくるような、それぐらいぐわっ!と浚われちゃうやつ。 文字の配置も大きさも、漢字とひらがなのバランスも、空白のつかいかたも、なんかもうすべてがうまくいっていて、掴まれました。 どなたかも書いていたけれど、魚喃キリコの漫画思い出したりもして。ラストもよくて、泣けたし、好きでした。 …続きを読む
    アマニョッキ
    2015年04月27日
    18人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品