怪談お露牡丹

怪談お露牡丹

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年08月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
224
ISBN:
9784048740944

怪談お露牡丹

  • 著者 領家 高子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年08月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
224
ISBN:
9784048740944

根岸の里、絵師をとりまく怪異。

襖絵の注文を受け、根岸建徳寺に赴いた丈岑(じょうしん)は、老女きよの導きで、病に蟄居する清艶な女性お露と出逢う。その肌膚にはあろうことか、臓腑が浮かび上がり蠢いていた……。 襖絵の注文を受け、根岸建徳寺に赴いた丈岑(じょうしん)は、老女きよの導きで、病に蟄居する清艶な女性お露と出逢う。その肌膚にはあろうことか、臓腑が浮かび上がり蠢いていた……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「怪談お露牡丹」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 江戸は根岸の里・建徳寺の襖絵を書こうとするまだ若い絵師丈岑。彼を巡る連作短編。怪談というよりも、ふかしぎ、夢幻、つまりは、ゆめとまぼろしの話。ここぞという場面場面で色鮮やかな映像が脳裏に浮かぶ。つまり 江戸は根岸の里・建徳寺の襖絵を書こうとするまだ若い絵師丈岑。彼を巡る連作短編。怪談というよりも、ふかしぎ、夢幻、つまりは、ゆめとまぼろしの話。ここぞという場面場面で色鮮やかな映像が脳裏に浮かぶ。つまりは絵画的な傑作です。想いと言うものは色を成すのでしょうか。 …続きを読む
    巨峰
    2011年02月13日
    49人がナイス!しています
  • 江戸の後期、年若き絵師が出会うのは彼岸と現世の境目に存在しているかの如き儚きもの達と切なき愛情でした。夢の桃源郷で語られているような雰囲気に陶然としてしまいました。美の境地とは建徳寺のような場所を指し 江戸の後期、年若き絵師が出会うのは彼岸と現世の境目に存在しているかの如き儚きもの達と切なき愛情でした。夢の桃源郷で語られているような雰囲気に陶然としてしまいました。美の境地とは建徳寺のような場所を指しているかもしれません。「静謐を求められる夢の世界に人の欲や思惑が絡むとなくなってしまう」という事実に納得しつつも悲しくなってしまいました。襖絵はお目に掛かりたいものです。 …続きを読む
    藤月はな(灯れ松明の火)
    2011年06月09日
    11人がナイス!しています
  • 文庫化もされていない地味な作品。このまま行くと知る人ぞ知る的な作品になるかも。買った時は怪談というタイトルに惹かれたに違いない。タイトルは怪談だが、恐怖は著者の得意とするところではないのか、幻想譚の趣 文庫化もされていない地味な作品。このまま行くと知る人ぞ知る的な作品になるかも。買った時は怪談というタイトルに惹かれたに違いない。タイトルは怪談だが、恐怖は著者の得意とするところではないのか、幻想譚の趣。ただ、後半に行くにつれその要素すらも希薄になって、芸術小説みたいになってしまうのは残念。表題作の透ける身体になる奇病はなかなか魅力的なのだが。ざっと見たところ他に同傾向の作品は無さそうなので、著書を読むのは最初で最後かもしれない。 …続きを読む
    ぶうたん
    2020年02月13日
    7人がナイス!しています

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