私の赤くて柔らかな部分

私の赤くて柔らかな部分

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年07月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
192
ISBN:
9784048739719

私の赤くて柔らかな部分

  • 著者 平田 俊子
  • イラスト 村田 善子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年07月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
192
ISBN:
9784048739719

人は来ては去っていく。どの町でも。生きることの自由、そしてよるべなさ。

失恋の痛みをかかえ、私はある日突発的に旅に出る。終着駅に辿りついた私は、帰るきっかけを失って……。生きることのよるべなさと虚実ないまぜのマジカル世界。言葉の魔術師・平田俊子の新境地! 失恋の痛みをかかえ、私はある日突発的に旅に出る。終着駅に辿りついた私は、帰るきっかけを失って……。生きることのよるべなさと虚実ないまぜのマジカル世界。言葉の魔術師・平田俊子の新境地!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「私の赤くて柔らかな部分」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 平田さんの小説は初めて。(エッセイは読んだ) 失ったものが大きければ、穴も大きい。その穴を埋めるには新しい人やものとの出会いが必要だ。 主人公はなんともなく新たな街にいつき、赤いものを見つめて過ごす。 平田さんの小説は初めて。(エッセイは読んだ) 失ったものが大きければ、穴も大きい。その穴を埋めるには新しい人やものとの出会いが必要だ。 主人公はなんともなく新たな街にいつき、赤いものを見つめて過ごす。 新たな人との出会いの予感を含みながら、しかし思い返すのは古き失ったものの大きさだ。 彼女はこれからどこに行くのかと考える。どこにも行かず、じっとこの街にいるのだろうか。 …続きを読む
    チェアー
    2020年05月26日
    9人がナイス!しています
  • ☆3 イジイジぐずぐずと別れたダメ男の事を考えてるまなみは好きじゃないけど、なぜか読んでいて悪い気はしなかった。平田さんの詩的な表現が心地よいのかしら。 ☆3 イジイジぐずぐずと別れたダメ男の事を考えてるまなみは好きじゃないけど、なぜか読んでいて悪い気はしなかった。平田さんの詩的な表現が心地よいのかしら。
    kei
    2017年04月28日
    5人がナイス!しています
  • とても好き。湿った心が乾いた文体で語られる。女性たちのそれぞれの喪失によって空いた穴がかなしく、かつコミカルな会話で埋められていく。みな何らかの喪失を抱えて、何らかの手立てをしながら生きているんだ。行 とても好き。湿った心が乾いた文体で語られる。女性たちのそれぞれの喪失によって空いた穴がかなしく、かつコミカルな会話で埋められていく。みな何らかの喪失を抱えて、何らかの手立てをしながら生きているんだ。行き当たりばったりの見知らぬ場所から得た不思議な地縁は穴を抱えた孤独によく効くらしかった。恋人との別れ、好きな人や親類を亡くす、居なくなったり見つかったりを繰り返したり。物理的に補填されることもあれば、幻想に救われることもある。雨は臭い言葉でいえばやっと心から素直に流せた涙の比喩なのかも。 …続きを読む
    まおまお
    2024年01月30日
    3人がナイス!しています

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