春の小夜

春の小夜

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年03月24日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
208
ISBN:
9784048740449

春の小夜

  • 著者 松本 侑子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年03月24日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
208
ISBN:
9784048740449

わきあがるやさしい愛とせつない涙。遠い思い出の記憶がつまった小説集。

商店街で小さな本屋を営む鍵田は、万引きしようとした高校生の少女さよの境遇を知り、複雑な思いに駆られる。憧れと現実の間で揺れるふたりの恋の行方を描いた表題作など、遠い思い出の甘く切ない5つの愛のかたち。 商店街で小さな本屋を営む鍵田は、万引きしようとした高校生の少女さよの境遇を知り、複雑な思いに駆られる。憧れと現実の間で揺れるふたりの恋の行方を描いた表題作など、遠い思い出の甘く切ない5つの愛のかたち。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「春の小夜」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 失われていく、淡く切ない恋心。ひとは、ぬくもりがなきゃ生きていけない―それを求めて伸ばした手が、届きそうで届かない。『夜ごとの美女』『春の小夜』がすき。絵本のような、美しいファンタジーと、若さゆえの無 失われていく、淡く切ない恋心。ひとは、ぬくもりがなきゃ生きていけない―それを求めて伸ばした手が、届きそうで届かない。『夜ごとの美女』『春の小夜』がすき。絵本のような、美しいファンタジーと、若さゆえの無鉄砲で無邪気な気持ち。切ない、ほんと。 …続きを読む
    しょこら★
    2013年07月21日
    11人がナイス!しています
  • 孤独で切ないけどあたたかい物語たち。主人公の目に映る情景の描写が美しい。そこから香る匂いや空気感も伝わってきました。「夜間飛行」この話は辛かった。寂しいときに売れ残りの花束なんて買っちゃダメー!!「人 孤独で切ないけどあたたかい物語たち。主人公の目に映る情景の描写が美しい。そこから香る匂いや空気感も伝わってきました。「夜間飛行」この話は辛かった。寂しいときに売れ残りの花束なんて買っちゃダメー!!「人なつこい」最後、山内の『なれなれしいのか人なつこいのか。』の呟きが微笑ましかった。光恵と幸せになってほしいです。「夜ごとの美女」不思議な話。『ミレーユ、きみの見たかった一ブルターニュの海だよ』に涙。松本さんの本をもっと読みたくなる一冊。 …続きを読む
    野のこ
    2016年09月08日
    7人がナイス!しています
  • 松本侑子さんといえば、私にとっては「赤毛のアン」の翻訳者さん。とは言え、作家としての作品を、アンに近しいものを求めて読むとケガします(笑)この本はしっとりほろ苦い、大人のための短編集。「夜ごとの美女」す 松本侑子さんといえば、私にとっては「赤毛のアン」の翻訳者さん。とは言え、作家としての作品を、アンに近しいものを求めて読むとケガします(笑)この本はしっとりほろ苦い、大人のための短編集。「夜ごとの美女」すごく好みでした。パリの街の描写は、「赤毛のアン」をはじめ、自分の憧れるさまざまな物語の舞台の国を、実際に訪れている著者ならではの表現かなぁ、なんて思います。まるで目の前にあるように、それでいて、現実より一層ロマンチックにパリの街がうかびあがるのは、著者や読者の憧れが反映されているからかもしれません。 …続きを読む
    小瑠璃
    2010年11月17日
    6人がナイス!しています

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