紀州 木の国・根の国物語

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041456118
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紀州 木の国・根の国物語

  • 著者 中上 健次
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041456118

著者の故郷であり小説の舞台である"根の国"紀州を描くルポルタージュ

紀州、そこは、神武東征以来、敗れた者らが棲むもう一つの国家で、鬼らが跋扈する鬼州、霊気の満ちる気州だ。そこに生きる人々が生の言葉で語る、”切って血の出る物語”。隠国・紀州の光と影を描く。 紀州、そこは、神武東征以来、敗れた者らが棲むもう一つの国家で、鬼らが跋扈する鬼州、霊気の満ちる気州だ。そこに生きる人々が生の言葉で語る、”切って血の出る物語”。隠国・紀州の光と影を描く。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「紀州 木の国・根の国物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「差別」を知らないで屈託なく生きるほうがよいのか、「差別」を知った上で意識するほうがよいのか、はたまた「差別」を知った上で知らない振りをするのがよいか……もう知ってしまったけれど。する側もされる側も、何 「差別」を知らないで屈託なく生きるほうがよいのか、「差別」を知った上で意識するほうがよいのか、はたまた「差別」を知った上で知らない振りをするのがよいか……もう知ってしまったけれど。する側もされる側も、何故そんなに拘るのか。中上氏の小説は読み物として面白いと思ったし、このルポも傍観者として興味深く読んだ。それでよいのか、問うてばかりの感想になってしまうな。 …続きを読む
    みっちゃんondrums
    2018年06月21日
    30人がナイス!しています
  • 著者が実際に紀伊半島に点在する被差別部落を歩き、取材し、有形無形の差別の形を著したルポである。民俗学で言うハケとケの「ケ」に焦点をあてて叙述されており、民俗学の教科書のようでもあった。 著者が実際に紀伊半島に点在する被差別部落を歩き、取材し、有形無形の差別の形を著したルポである。民俗学で言うハケとケの「ケ」に焦点をあてて叙述されており、民俗学の教科書のようでもあった。
    Shoji
    2024年07月04日
    28人がナイス!しています
  • 中上健次が故郷の紀伊半島をめぐり、部落差別を真っ向から取材したルポルタージュ。差別とはなにか?という大テーマを掲げて、集落の人たちを訪ね歩く。といっても、そこは小説家によるルポ。紀は記であり、木、気、 中上健次が故郷の紀伊半島をめぐり、部落差別を真っ向から取材したルポルタージュ。差別とはなにか?という大テーマを掲げて、集落の人たちを訪ね歩く。といっても、そこは小説家によるルポ。紀は記であり、木、気、鬼であるのだ、という視点のもと、差別と物語の切り離せない関係性を解き明かす。際どいテーマの連載ものだったため、ある集落の人たちから「事実と違う」と呼び出しを食らい、糾弾された中上。しかし「言葉を持つわたしは、書き言葉を持たぬ者の批判にさらされる義務がある」と、甘んじて矢面に立つ。この覚悟がかっこいい。 …続きを読む
    こうすけ
    2022年09月23日
    24人がナイス!しています

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