愛

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年04月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784041216385
label

  • 著者 井上 靖
  • デザイン 大路 浩実
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年04月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784041216385

名文に泣く。井上靖の隠れた珠玉の短篇集

妻を亡くして二年。後妻の話があるものの、一生独り身を決めている三七歳の春吉が、亡き妻との旅の想い出を辿る--「結婚記念日」。ささやかなエピソードの中に男女の愛情の機微を情感深く描く、三篇の愛の語り。 妻を亡くして二年。後妻の話があるものの、一生独り身を決めている三七歳の春吉が、亡き妻との旅の想い出を辿る--「結婚記念日」。ささやかなエピソードの中に男女の愛情の機微を情感深く描く、三篇の愛の語り。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「愛」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 小さな貧しい木材会社の夫婦。夫春吉は妻を美しいとも可愛いとも思わなかった。しかし妻を亡くした後再婚しないでいる。妻との思い出の「結婚記念日」。妻加奈子を思う春吉の想いは愛情だ。切なかった。「死と恋と波 小さな貧しい木材会社の夫婦。夫春吉は妻を美しいとも可愛いとも思わなかった。しかし妻を亡くした後再婚しないでいる。妻との思い出の「結婚記念日」。妻加奈子を思う春吉の想いは愛情だ。切なかった。「死と恋と波と」は死のうとしている重い話だが登場人物は淡々としており、どんどん話が展開してひきこまれた。「石庭」と短編三題。其々の男女の関係が綺麗だった。 …続きを読む
    フリージア
    2021年08月29日
    37人がナイス!しています
  • 重くウェットな感じや後味の悪さが残りそうな男女の間の出来事を、ひじょうに不思議なことに井上靖はそれとは真逆に、軽くかつとてもドライに描き、読者に深刻さを与えず、それでいて心に沁み込ませる。2年前に亡く 重くウェットな感じや後味の悪さが残りそうな男女の間の出来事を、ひじょうに不思議なことに井上靖はそれとは真逆に、軽くかつとてもドライに描き、読者に深刻さを与えず、それでいて心に沁み込ませる。2年前に亡くなった妻との最後の旅行を描く「結婚記念日」、かつて学生時代に自身の愛憎劇の舞台となった龍安寺の石庭に新婚旅行で新妻を連れてくる「石庭」、事業に失敗し投身自殺のために那智勝浦にやってきた男がホテルでやはり自殺するためにやってきた若い女性と関わることになる「死と恋と波と」。芥川賞受賞年に執筆の初期短編集。 …続きを読む
    yama
    2021年10月24日
    30人がナイス!しています
  • 《購入本》風情豊かな大人の小説。私が生まれる5年前の作品、大昔でもなく現代でもない微妙な距離感の時代だからこそ、不思議な親近感がある。登場人物のそれぞれの心象は読み手の気持ちを鮮やかに反映して、幾重も 《購入本》風情豊かな大人の小説。私が生まれる5年前の作品、大昔でもなく現代でもない微妙な距離感の時代だからこそ、不思議な親近感がある。登場人物のそれぞれの心象は読み手の気持ちを鮮やかに反映して、幾重もの景色を見せてくれる。短編ながらその奥行きに作者の力量を感じた。 …続きを読む
    SOHSA
    2014年12月09日
    24人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品