最後のプルチネッラ

最後のプルチネッラ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年04月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784829176610

最後のプルチネッラ

  • 著者 小島 てるみ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年04月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784829176610

最後のプルチネッラ――それは「最高の喜劇役者」に捧げられるナポリの称号

舞台は劇場の町ナポリ。美貌の貴公子ルカと大道芸人ジェンナーロは、舞台「最後のプルチネッラ」の稽古を通じてナポリを象徴する道化<プルチネッラ>の謎に迫る。ナポリに暮らした著者が描く至福の成長&転生物語! 舞台は劇場の町ナポリ。美貌の貴公子ルカと大道芸人ジェンナーロは、舞台「最後のプルチネッラ」の稽古を通じてナポリを象徴する道化<プルチネッラ>の謎に迫る。ナポリに暮らした著者が描く至福の成長&転生物語!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「最後のプルチネッラ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 天衣無縫な精はご主人様を笑わせることができなかった。そしてご主人様を笑わせるために彼は記憶を持って転生し続けることになる。そして2人の「最後のプルチネッラ」を目指す少年が出逢った時、一つの凝縮された人 天衣無縫な精はご主人様を笑わせることができなかった。そしてご主人様を笑わせるために彼は記憶を持って転生し続けることになる。そして2人の「最後のプルチネッラ」を目指す少年が出逢った時、一つの凝縮された人生の幕が上がった。貧しいながら明るくても自分の悪魔を殺して自我を保っていたジェンナーロ、「自分は自分」と言い切り、無生物の模倣が得意なルカが仮面を抱きしめ、助けを求める場面は胸がきゅっと痛くなります。不安で哀しくて孤独に打ちひしがれそうになってもなぜ、人を笑わせられるのか?それでも生きているのは無限なのである …続きを読む
    藤月はな(灯れ松明の火)
    2013年06月04日
    34人がナイス!しています
  • それまでの記憶を残したまま転生を繰り返す道化と、最後のプルチネッラの称号を手にしたいふたりの少年の物語。遠く離れた時を経て、それはやがて交わっていく。輪廻転生。終りがきて、また始まる。繰り返される生と それまでの記憶を残したまま転生を繰り返す道化と、最後のプルチネッラの称号を手にしたいふたりの少年の物語。遠く離れた時を経て、それはやがて交わっていく。輪廻転生。終りがきて、また始まる。繰り返される生と、一度きりの命。役者は舞台の上で、いくつのも人生を演じる。たった一度きりの限られた生の時間を、自分ならどうやって生きるのか、或いはどう生きたいのか。顔を仮面で覆い、真の表情はみせずに観衆を笑わせる道化。笑うことと生きること。笑いながら生きていく。一度しかない人生なら、たくさん笑っていたいと私は思う。 …続きを読む
    ごはん
    2009年07月25日
    33人がナイス!しています
  • イタリア・ナポリで二千年もの間転生を繰り返す道化の話も、現代のナポリで「最後のプルチネッラ」を目指すふたりの少年の話も興味深く面白く読んだ。そして、そのふたつの話が繋がって、見えてくるもの…。悲しみや イタリア・ナポリで二千年もの間転生を繰り返す道化の話も、現代のナポリで「最後のプルチネッラ」を目指すふたりの少年の話も興味深く面白く読んだ。そして、そのふたつの話が繋がって、見えてくるもの…。悲しみや苦しみを抱きしめて、それでも生きて笑うこと。イタリア・ナポリの人たちの喜劇、笑いに対する思いは、日本人のわたしには理解出来ていないことも多いのだろうと思うけれど、それでも胸に残るものがあった。いろいろな時代を転生した道化からナポリとナポリの歴史の一端に触れ、その世界を楽しむことができた。 …続きを読む
    ミルルン
    2014年07月02日
    26人がナイス!しています

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