些末なおもいで

些末なおもいで

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年11月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
152
ISBN:
9784048737463

些末なおもいで

  • 著者 埜田 杳
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年11月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
152
ISBN:
9784048737463

喪失の痛みを比類のない表現で描き出した第2回青春文学大賞受賞作。

不眠症の少年・檜山は毎夜窓の外を見下ろし、夜の街に海の底のような孤独を見ていた。そんなある日、やはり眠れずに彷徨していた同級生矢鳴に声をかけられる。次第に心を通わせる二人だったが……。 不眠症の少年・檜山は毎夜窓の外を見下ろし、夜の街に海の底のような孤独を見ていた。そんなある日、やはり眠れずに彷徨していた同級生矢鳴に声をかけられる。次第に心を通わせる二人だったが……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「些末なおもいで」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ホントに設定が奇抜。なのに、「普通」の高校生活に馴染んでしまっているのがすごい。「ともだち」との微妙な距離感が好き。ただ、話を聞いてやることしかできなかったりするのだなぁ。しかし、「話を聞く」って言う ホントに設定が奇抜。なのに、「普通」の高校生活に馴染んでしまっているのがすごい。「ともだち」との微妙な距離感が好き。ただ、話を聞いてやることしかできなかったりするのだなぁ。しかし、「話を聞く」って言う行為は立派に愛だと思う。 …続きを読む
    こっぺ
    2009年04月02日
    7人がナイス!しています
  • 夜、街は海になる。のっけからこのイメージに取り込まれてしまった。自分が選び決めてゆくということは同時に、ひとからも選ばれ決められてゆくということ。うかがい知れないひとの心の内と距離を計りながら、何かを 夜、街は海になる。のっけからこのイメージに取り込まれてしまった。自分が選び決めてゆくということは同時に、ひとからも選ばれ決められてゆくということ。うかがい知れないひとの心の内と距離を計りながら、何かを信じたり、不安になったり、喜んだり悲しんだりして、生きてゆくものなんだろう。病以外は何の奇抜さもないのに、ものすごく気持ちに添う物語だった。どうも青春ものには、弱い。 …続きを読む
    てまり
    2007年01月25日
    6人がナイス!しています
  • 不眠で毎夜窓から深海のような街を眺める檜山は、ある晩暗闇から自分の名を呼ばれる。それは「あれ」という病にかかり毎夜徘徊する高校の同級生矢鳴であった。キューピーさんを加え三人は「あれ」の秘密を共有するこ 不眠で毎夜窓から深海のような街を眺める檜山は、ある晩暗闇から自分の名を呼ばれる。それは「あれ」という病にかかり毎夜徘徊する高校の同級生矢鳴であった。キューピーさんを加え三人は「あれ」の秘密を共有することで繋がって行く...タイトルとパラパラとめくったときに目に入ったキューピーの単語が決手で読みました。が、読み始めると青春を謳歌しているとは言い難い高校生、しかも話に奇病「しまったかな」と。ところが死は「あれ」の症状のお陰で象徴的に描かれて強調されず、思春期のアンバランスで不器用な心が優しく描かれています。 …続きを読む
    空梅雨
    2014年06月14日
    5人がナイス!しています

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