• 解散請求も臨時株主総会も出来ず定時総会で解散を諮る山一證券の葬送を総務部長の視点で描く。『しんがり』に比べ造形に華がない分実直さと保身性向を併せ持つ野澤と五月女の人間味が引き立ち、業務監理からの敵視も 解散請求も臨時株主総会も出来ず定時総会で解散を諮る山一證券の葬送を総務部長の視点で描く。『しんがり』に比べ造形に華がない分実直さと保身性向を併せ持つ野澤と五月女の人間味が引き立ち、業務監理からの敵視も別の視座を提供する。段取り決めや議決権・制空権確保の奔走から加速し、総会のシーンは息が詰まるような臨場感。「会社とは誰のものなのか？」—本書は誰を糾弾するでもなく、愛社心と矜持からリスクまで冒して準備したにも関わらず、虚しくも最悪の野垂れ死にコースへ葬ってしまう苦々しいドラマ。腰の据わったドキュメントノベル。 …続きを読む
  のっち♬

  2023年11月12日
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• 副題のとおりですが、山一証券の最後の株主総会を描いた作品です。 経営悪化により、会社更生法の適用ではなく、自主廃業に追い込まれた山一証券ですが、最後の株主総会までの山一マンの200日間の道程が描かれていま 副題のとおりですが、山一証券の最後の株主総会を描いた作品です。 経営悪化により、会社更生法の適用ではなく、自主廃業に追い込まれた山一証券ですが、最後の株主総会までの山一マンの200日間の道程が描かれています。元社員の証言によるドキュメント・ノベルという事で、登場人物も実名で登場しているようで、当日の株主総会の様子も生々しく感じました。 主人公は、会社が自主廃業を宣言する直前に総務部長になった人物ですが、その総会を「会社の葬式」と表現していたのが印象的でした。 …続きを読む
  Walhalla

  2015年11月19日
  5人がナイス！しています
• リアルだが、廃業に至った核心に対する推理をもっと描いて欲しかった。例えば、ある特定の人物、あるいは日本の商習慣などについて。 リアルだが、廃業に至った核心に対する推理をもっと描いて欲しかった。例えば、ある特定の人物、あるいは日本の商習慣などについて。
  jhurdler

  2020年08月06日
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