• ★★★★☆＿「暗く黒い夜の底からフェア」第六弾。頭に絵が浮かばないことが、こんなにおそろしいとは。「姉を飼うのが夢だった。串刺しになった姉を」という書き出しの『姉飼』。とにかく頭に絵が浮かばない。自己 ★★★★☆＿「暗く黒い夜の底からフェア」第六弾。頭に絵が浮かばないことが、こんなにおそろしいとは。「姉を飼うのが夢だった。串刺しになった姉を」という書き出しの『姉飼』。とにかく頭に絵が浮かばない。自己防衛的に浮かべるのを拒否しているような気もする。浮かんでしまっては、あまりにもおそろしい絵面になる言葉だから。新しい色を作ろうとして、絵の具を混ぜ合わせて、どこか上手くいかなくて、また色を足して、また足して、そしていつの間にか単なるドロドロとした黒色になってしまうような、どこまでも行き場のないものがたり四編。 …続きを読む
  キャプテン

  2017年09月11日
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• 祭りの夜店で売られている串刺しにされた「姉」。少年時代に「姉」を見かけた主人公は「姉」を飼うことに狂おしいまでに憧れる。4編共その答えのない不条理さにぐいぐいと引き込まれ、心を掴んで離してはくれない。 祭りの夜店で売られている串刺しにされた「姉」。少年時代に「姉」を見かけた主人公は「姉」を飼うことに狂おしいまでに憧れる。4編共その答えのない不条理さにぐいぐいと引き込まれ、心を掴んで離してはくれない。それだけに 表題作「姉飼」と「ジャングル・ジム」のある程度の予想がついてしまうラストが惜しまれて仕方が無い。しかし4編に共通する、ボンと物語に放り込まれそしてそのまま放り出される感覚は、癖になりそうだ。 …続きを読む
  Bugsy Malone

  2016年06月12日
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• 『弁頭屋(文庫版では「壊れた少女を拾ったので」に改題)』に続いて遠藤先生２冊目でデビュー短編集を。第十回日本ホラー大賞受賞作だが短編作品が大賞獲るのは珍しく、岩井しまんこ嬢の『ぼっけえ、きょうてえ』以 『弁頭屋(文庫版では「壊れた少女を拾ったので」に改題)』に続いて遠藤先生２冊目でデビュー短編集を。第十回日本ホラー大賞受賞作だが短編作品が大賞獲るのは珍しく、岩井しまんこ嬢の『ぼっけえ、きょうてえ』以来だとか←こっちも読まねば。①姉飼≫高橋克彦先生の『悪魔のトリル』で描かれた衛生博覧会ち見世物小屋ば彷彿。②キューブ・ガールズ≫妻夫木君主演で世にも奇妙な物語化された『美女缶』ば彷彿。③(「遊具界のガウディ」作の)ジャングル・ジム。④妹の島≫虫微グロ。昔の田舎じゃ平民の娘(妹)なんて島のボス一族の慰み者…。 …続きを読む
  グレ

  2018年11月09日
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