ペネロピアド 新・世界の神話

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年11月30日
判型:
四六判
ページ数:
232
ISBN:
9784047915091

ペネロピアド 新・世界の神話

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年11月30日
判型:
四六判
ページ数:
232
ISBN:
9784047915091

神話シリーズ第一弾! 当代随一の女性作家が描くペネロペ版オデュッセイア

トロイの英雄オデュッセウスを待ち続けた、貞淑な妻ペネロペ。今初めて明かされる彼女の本心、そして殺された12人の女中たちの真実は――。ギリシア神話の主役ともいえるエピソードが、現代の息吹とともに蘇る! トロイの英雄オデュッセウスを待ち続けた、貞淑な妻ペネロペ。今初めて明かされる彼女の本心、そして殺された12人の女中たちの真実は――。ギリシア神話の主役ともいえるエピソードが、現代の息吹とともに蘇る!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

「ペネロピアド 新・世界の神話」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • オデュッセイアの妻ペネロペイアを語り手かつ主役に据え、自らの人生と殺された12人の女中の謎を語る物語。有名なトロイ戦争や英雄オデュッセイアの影に隠れ、伝説の脇役となっているペネロペイアに語らせているのが オデュッセイアの妻ペネロペイアを語り手かつ主役に据え、自らの人生と殺された12人の女中の謎を語る物語。有名なトロイ戦争や英雄オデュッセイアの影に隠れ、伝説の脇役となっているペネロペイアに語らせているのが面白い。彼女の語り口は棘があり、フェミニストである著者の作品の登場人物らしく女性の扱いには敏感。12人の女中達の扱いは、まさに叫びのようである。伝説の人物達が俗な人間として息をして会話しているのも面白い。オデュッセイアの成し遂げた数々の冒険も、実際は事実を最大に拡大解釈しただけの放蕩なのかもしれない。 …続きを読む
    湖都
    2021年07月19日
    16人がナイス!しています
  • 久しぶりに再会した友人ペネロペイアから、スタバで話を聞いているようだった。ろくでなしの求婚者達を織り仕事でかわした彼女、従姉妹ヘレネには「短足同士お似合いよ〜」とマウントされ、神話の人物たちが生々しく 久しぶりに再会した友人ペネロペイアから、スタバで話を聞いているようだった。ろくでなしの求婚者達を織り仕事でかわした彼女、従姉妹ヘレネには「短足同士お似合いよ〜」とマウントされ、神話の人物たちが生々しく描かれる。『ジェイムズ』のように古典を別視点から語る構造が面白く、語られなかった声が物語に深みを与える。特に、『口八丁の嘘つきにして変装の達人、ときには賢すぎるのがあだになるような男』オデュッセウスに吊るされた女中12人のchorusが印象的。彼女たちの声が物語に絡みつき、神話の余白が揺さぶられる。 …続きを読む
    kibita
    2025年10月04日
    13人がナイス!しています
  • 紀元前8世紀頃の古代ギリシア叙事詩のひとつで、詩人ホメロスがトロイア戦争を描いた「イリアス」の続編にあたる、壮大な冒険物語「オデュッセイア」。英雄オデュッセウスの妻であり、トロイア戦争の原因となった絶 紀元前8世紀頃の古代ギリシア叙事詩のひとつで、詩人ホメロスがトロイア戦争を描いた「イリアス」の続編にあたる、壮大な冒険物語「オデュッセイア」。英雄オデュッセウスの妻であり、トロイア戦争の原因となった絶世の美女ヘレネを従姉にもつペネロペイアは、そのなかで徹底的に貞節な妻として描かれている。夫オデュッセウスがトロイア戦争に出征して20年余り、ひとり孤独に待ち続けた日々。その間、王なき王国イタケーを守るため噂話に耳をふさぎ、向こう見ずな息子を育て財産目当てに押し寄せる数多の求婚者たちを必死に追い払う。 …続きを読む
    星落秋風五丈原
    2006年02月06日
    12人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品