猫泥棒と木曜日のキッチン

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年08月10日
判型:
四六判
ページ数:
242
ISBN:
9784840231589

猫泥棒と木曜日のキッチン

  • 著者 橋本 紡
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年08月10日
判型:
四六判
ページ数:
242
ISBN:
9784840231589

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

「猫泥棒と木曜日のキッチン」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 主人公のみずきは、17歳の高校生、突然母親に家出され、父親違いの5歳の弟と二人暮らしをすることになる。友達の健一は、二人の大きな支えとなる。そんな時に、道端で猫の死体に出会い、猫の死体を庭で埋めること 主人公のみずきは、17歳の高校生、突然母親に家出され、父親違いの5歳の弟と二人暮らしをすることになる。友達の健一は、二人の大きな支えとなる。そんな時に、道端で猫の死体に出会い、猫の死体を庭で埋めることを繰り返す中で、猫を捨てる女を見つけ出し、健一の助けを借りて、猫を救うために猫泥棒を計画し、成功する。健一とは恋仲になり、そのうちに恋多き母親も帰り、以前の生活を取り戻す。テーマの深さと物語としての面白さが両立していて、生きて行く上での、何かを教えてくれる1冊。橋本紡の作品では、ベストに近い作品。 …続きを読む
    ふじさん
    2025年09月29日
    72人がナイス!しています
  • 淡々としたなかに漂う優しさと悲しみは相変わらずの橋本紡ながら、タイトルと装丁の柔らかさとは裏腹にすこーし容赦ない。でもラストは“らしく”収まって『よくできました』。主人公・みずきは冷静に物事を割り切って 淡々としたなかに漂う優しさと悲しみは相変わらずの橋本紡ながら、タイトルと装丁の柔らかさとは裏腹にすこーし容赦ない。でもラストは“らしく”収まって『よくできました』。主人公・みずきは冷静に物事を割り切っているようで、それがむしろ危うさを感じさせる「欠けている」部分なのだけれど、寄り添う健一の存在が距離を保っているようでやはり何かを埋めていたのだろう。猫へのこだわりは母へ捨てられた自分と弟の投影であり、気まぐれな母そのものでもあったのかな?健一の視点で描かれる『少年の憂鬱』での北嶋とのやりとりが微笑ましい …続きを読む
    おかむー
    2014年10月28日
    62人がナイス!しています
  • 初読み作家さん。冒頭から母親に捨てられる高校生のみづき。しっかり家事をこなして、どこか冷静なのだけれど本当の気持ちは..? あらすじの割に、重くなりすぎないところがいいな。でも猫好きにこれはキツい..。猫 初読み作家さん。冒頭から母親に捨てられる高校生のみづき。しっかり家事をこなして、どこか冷静なのだけれど本当の気持ちは..? あらすじの割に、重くなりすぎないところがいいな。でも猫好きにこれはキツい..。猫ちゃんたちが助からないシーンは辛かった(;o;) …続きを読む
    えりこんぐ
    2017年04月12日
    55人がナイス!しています

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