フロイトの函

フロイトの函

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年08月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
328
ISBN:
9784047915251

フロイトの函

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年08月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
328
ISBN:
9784047915251

どんな卑猥な欲望も、精神分析医はお見通し!

真っ暗な汽車の中で目覚めると、ぼくはすっかり記憶を失っていた。自分はどこから来てどこへ行くはずだったのか? 同乗していたフロイト博士と名乗る男の精神分析の助けを借りて、心の奥底への旅が始まる――。 真っ暗な汽車の中で目覚めると、ぼくはすっかり記憶を失っていた。自分はどこから来てどこへ行くはずだったのか? 同乗していたフロイト博士と名乗る男の精神分析の助けを借りて、心の奥底への旅が始まる――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「フロイトの函」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • やたら猥雑な夢の中、自分の名を思い出せない主人公は下着一枚で、「フロイト」と名乗る老紳士や奇妙な人物たちの不可解な言動と出来事に翻弄される。夢の中の夢や無意味なのか暗喩なのかシュールな夢の中の世界。フ やたら猥雑な夢の中、自分の名を思い出せない主人公は下着一枚で、「フロイト」と名乗る老紳士や奇妙な人物たちの不可解な言動と出来事に翻弄される。夢の中の夢や無意味なのか暗喩なのかシュールな夢の中の世界。フロイト派精神分析のやたら性に何もかも結びつける悪癖があり、個人的に呆れたことがあるが、それらを揶揄しているのだろう。元々下品なギャグが多めの作家でもあるのだが。正直、残念に感じた作品。他人の夢の話を聞かされてうんざりするのを思い出す。脈絡がないのをどう読ませるか。筒井の偉大さを逆に感じた。 …続きを読む
    harass
    2017年03月18日
    51人がナイス!しています
  • 型破りでありながら問題作のお手本のような問題作。特にラスト一文で、読者を本の中に閉じ込めてしまう構成はお見事。(私には最後の一行を最初に読んでしまうという悪癖があるので、最初に戻れと行儀の悪さを叱られ 型破りでありながら問題作のお手本のような問題作。特にラスト一文で、読者を本の中に閉じ込めてしまう構成はお見事。(私には最後の一行を最初に読んでしまうという悪癖があるので、最初に戻れと行儀の悪さを叱られた気分) 相変わらず美しくないものに対して必要以上に辛辣。 全体的にサイケデリックでグロテスク。嫌な表現が沢山出てくるし、荒唐無稽なのだけど、他者とか社会から与えられる刺激というか、理解できなさって、概念的にはこのくらい摩訶不思議なものだよなと思ったりする。 個人的には「グノーシスの薔薇」のほうが好き。 …続きを読む
    よみ
    2023年09月30日
    15人がナイス!しています
  • どうなんだろうか、この本は。ジークムント・フロイトといえば精神分析学の創始者と言われているが、全編、夢の中の話で終わっている.他人の夢の話ほどバカバカしいものはないと言うが、まったくその通りで、時に哲 どうなんだろうか、この本は。ジークムント・フロイトといえば精神分析学の創始者と言われているが、全編、夢の中の話で終わっている.他人の夢の話ほどバカバカしいものはないと言うが、まったくその通りで、時に哲学的、または心理学などの小難しい話を交え、延々、300頁以上も読まされる。私としては夢を見ているのが誰か分からないまま最後まで、少しうんざりしながら読むわけだが、いくらフロイトの夢分析に関する話とはいえ、あまり面白い本ではない。 そればかりか、やたら性行為の話が多いのはどういうわけだ。 …続きを読む
    駄目男
    2020年02月25日
    11人がナイス!しています

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