もののはずみ

もののはずみ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年07月29日
判型:
四六判
ページ数:
208
ISBN:
9784048839242

もののはずみ

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年07月29日
判型:
四六判
ページ数:
208
ISBN:
9784048839242

作家の心を刺激してやまない、打ち棄てられたガラクタたち

スライド映写機、パタパタ時計、鉛の玩具などなど。パリや東京の黴臭い古道具屋で出会ったガラクタたち。澄んだまなざしで作家が捉えた国境も時間も超えた「もの」の本質を、愛情いっぱいに綴った名エッセイ。 スライド映写機、パタパタ時計、鉛の玩具などなど。パリや東京の黴臭い古道具屋で出会ったガラクタたち。澄んだまなざしで作家が捉えた国境も時間も超えた「もの」の本質を、愛情いっぱいに綴った名エッセイ。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「もののはずみ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 学生の頃に読んだフランシス・ポンジュの『物の味方』を想いだした。小説のように彫琢を凝らした文体ではないが、サラッとしていて、それでいてフランス風のエスプリを持った、ちょっと小粋なエッセイだ。「もの」は 学生の頃に読んだフランシス・ポンジュの『物の味方』を想いだした。小説のように彫琢を凝らした文体ではないが、サラッとしていて、それでいてフランス風のエスプリを持った、ちょっと小粋なエッセイだ。「もの」は、あくまでも「物」であって、それ自体は生きてはいないのだが、ここでのそれらは何と生命感に溢れていることか。とりわけ2匹並んだ犬(本来は互いに無関係だったもの)のおもちゃのコンビの絶妙なこと。まさに「幼稚園の頃からの友だちみたいにたたずんで」いる。そして、ガラクタ市で売っている人たちとの掛け合いもまさにパリだ。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2013年08月12日
    94人がナイス!しています
  • 骨董というにはまだ若い、現役から少しだけ昔の懐かしいものたちを手に取り、ためつすがめつ眺め、いくばくかの代金を払って自分のものとする。そのささやかながら心躍る瞬間。穏やかな口調で語られる愛しきものたち 骨董というにはまだ若い、現役から少しだけ昔の懐かしいものたちを手に取り、ためつすがめつ眺め、いくばくかの代金を払って自分のものとする。そのささやかながら心躍る瞬間。穏やかな口調で語られる愛しきものたちへの想いは、柔らかい光に満たされた写真とともに、あたたかく心地良い。文章と同様に穏やかで落ち着いた紳士かと思いきや、ドアの取っ手に毎回袖を取られて慌てるあたり、やけに親近感が感じられるのも楽しい。眠る前にパラパラとめくって、開いたところを一話だけ読むのが好き。 …続きを読む
    愛玉子
    2010年04月06日
    15人がナイス!しています
  • お気に入りのものについて書かれたエッセイ。著者が男性なのであまり寄り添うことが出来ず、サラッと読みました。原付き自転車はフランス映画でよく目にするのでかなり気になる存在です。 お気に入りのものについて書かれたエッセイ。著者が男性なのであまり寄り添うことが出来ず、サラッと読みました。原付き自転車はフランス映画でよく目にするのでかなり気になる存在です。
    2021年04月10日
    12人がナイス!しています

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