百人一首の作者たち

百人一首の作者たち

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年11月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784044056018
label

百人一首の作者たち

  • 著者 目崎 徳衛
  • デザイン 鈴木 正道
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年11月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
336
ISBN:
9784044056018

王朝文化を彩る華麗な貴族と歌の魅力を伝える評論エッセイ

カルタ遊びでおなじみの百人一首。王朝時代を彩るその作者たちは百人百様だ。激情型の小野篁、女好きな在原業平、何ごとにも秀でた大納言公任、単純な陽成院……。王朝和歌の碩学が、『古今和歌集』『後撰集』『大鏡』などに描かれる人間模様や史実、説話をもとに、複雑な人間関係を解きほぐし、王朝貴族たちの新たな魅力を紹介。歌だけではうかがい知れない作者の心に触れ、百人一首の雅な世界と人間模様を味わう王朝エッセイ。 カルタ遊びでおなじみの百人一首。王朝時代を彩るその作者たちは百人百様だ。激情型の小野篁、女好きな在原業平、何ごとにも秀でた大納言公任、単純な陽成院……。王朝和歌の碩学が、『古今和歌集』『後撰集』『大鏡』などに描かれる人間模様や史実、説話をもとに、複雑な人間関係を解きほぐし、王朝貴族たちの新たな魅力を紹介。歌だけではうかがい知れない作者の心に触れ、百人一首の雅な世界と人間模様を味わう王朝エッセイ。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序章 王朝文化の系譜
──百人一首とはいかなるものか
一章 万葉歌人の変貌
──人間化と神化と
二章 敗北の帝王
──陽成院・三条院・崇徳院
三章 賜姓王氏の運命
──良岑父子と在原兄弟
四章 古代氏族の没落
──小野氏と紀氏と
五章 藤氏栄華のかげに
──夭折の貴公子たち
六章 訴嘆の歌と機智の歌
──文人と女房の明暗
七章 遁世者の数奇
──能因より西行へ
終章 定家と後鳥羽院
──百人一首の成立

 百人一首全歌・索引

 あとがき

「百人一首の作者たち」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 従前のありがちな百人一首本と違う。本格的。安直な読みやすいカラフルな本じゃ、和歌に絡む奥深い世界は素通りだなって感じている。その分、ささっとは読み通せなかった。 『応仁の乱』ではないが、自分のような素 従前のありがちな百人一首本と違う。本格的。安直な読みやすいカラフルな本じゃ、和歌に絡む奥深い世界は素通りだなって感じている。その分、ささっとは読み通せなかった。 『応仁の乱』ではないが、自分のような素養のないものには、多くは高名な歌人・公家らなのだろうが、名前が読めない場合が多い(ルビは随所で…党外の人物が扱われた段階で振ってあるのだが、頁を少々捲ると、もう忘れてしまう)。 …続きを読む
    やいっち
    2017年04月09日
    23人がナイス!しています
  • 「百人一首」の入門書だと思ったら結構内容が濃かった。一人一人の和歌に加えてその背景となる物語に言及して、系統も錯綜としているからじっくり読み込む必要がある。その中で芭蕉や民俗学の柳田や折口まで広げてい 「百人一首」の入門書だと思ったら結構内容が濃かった。一人一人の和歌に加えてその背景となる物語に言及して、系統も錯綜としているからじっくり読み込む必要がある。その中で芭蕉や民俗学の柳田や折口まで広げていくのだからかなり豊富な知識を求められる。それでも百人一首の成立過程を描いたエピソードが面白い。すでに武士の時代が台頭してきて、権力闘争に敗れていく皇族や大貴族の末裔たちが、かつての「雅」な宮廷生活(青春の恋愛時代)を夢見て、それを自然の花鳥風月に重ねた藤原定家が後鳥羽上皇や「失われた時を求めて」という感じだ。 …続きを読む
    かふ
    2020年12月13日
    19人がナイス!しています
  • 正月といえば、百人一首で遊んだことを思い出す。歌の作者名も何となく覚えたものだった。本書はそうした作者を天皇、文人、古代氏族、女房、坊主などのカテゴリーに分けているので、坊主めくり以外にも天皇めくり、 正月といえば、百人一首で遊んだことを思い出す。歌の作者名も何となく覚えたものだった。本書はそうした作者を天皇、文人、古代氏族、女房、坊主などのカテゴリーに分けているので、坊主めくり以外にも天皇めくり、文人めくりなどの参考にできそうだ。内容は、文学史における400年間の王朝文化の検証である。他の史料も多々引用されていたので、丹念に読む必要があった。政治的敗者が自分の生き方の証として歌を詠んだり、和歌というものが当時の社会で必然的に生まれたものだということがわかる。日本の文化レベルの高さを改めて感じた。 …続きを読む
    Mijas
    2015年01月04日
    16人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品