新版 おくのほそ道 現代語訳/曾良随行日記付き

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2003年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784044010041
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新版 おくのほそ道 現代語訳/曾良随行日記付き

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2003年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784044010041
元禄2年(1689)江戸からの旅立ちにあたり「行く春や」と詠んだ芭蕉は大垣の地で「行く秋ぞ」と詠んで旅を終える。実際の旅を日々記録した曾良の「随行日記」との相違が示すように、『おくのほそ道』は旅の事実からは独立した一つの文芸作品である。芭蕉が体験的事実からどのようにして詩的幻想の世界を描き出していったか、その創作の秘密を探る。 元禄2年(1689)江戸からの旅立ちにあたり「行く春や」と詠んだ芭蕉は大垣の地で「行く秋ぞ」と詠んで旅を終える。実際の旅を日々記録した曾良の「随行日記」との相違が示すように、『おくのほそ道』は旅の事実からは独立した一つの文芸作品である。芭蕉が体験的事実からどのようにして詩的幻想の世界を描き出していったか、その創作の秘密を探る。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

凡例

発 端
 旅立ち
 草 加
 室の八島
 日 光
 那須野
 黒 羽
 雲巌寺
 殺生石・遊行柳
 白河の関
 須賀川
 浅香山・信夫の里
 飯塚の里
 笠 島
 武隈の松
 宮城野
 壺の碑
 末の松山・塩竈
 松 島
 瑞巌寺
 石の巻
 平 泉
 尿前の関
 尾花沢
 立石寺
 最上川
 出羽三山
 酒 田
 象 潟
 越後路
 市 振
 越中路
 金 沢
 多太神社
 那 谷
 山 中
 別 離
 全昌寺
 汐越の松
 天龍寺・永平寺
 福 井
敦 賀
 種の浜
 大 垣
 跋
  
  

曾良随行日記
 新旧時刻対照表
解説
 芭蕉略年譜
 歌枕解説索引
 語句索引
 発句索引
 芭蕉宿泊地一覧表
 『おくのほそ道』旅程図

「新版 おくのほそ道 現代語訳/曾良随行日記付き」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 研究者の方から、「おくのほそ道」を読むなら角川ソフィア文庫がいいと奨められた。義父と婿である穎原退蔵・尾形仂両先生の訳注が素晴らしいと言う。確かに、本文の丁寧な訳注だけでなく、本文評釈、発句評釈、曾良 研究者の方から、「おくのほそ道」を読むなら角川ソフィア文庫がいいと奨められた。義父と婿である穎原退蔵・尾形仂両先生の訳注が素晴らしいと言う。確かに、本文の丁寧な訳注だけでなく、本文評釈、発句評釈、曾良随行日記、解説、歌枕解説索引、語句索引、発句索引など、とても充実した内容で、あっち引き、こっち引きしながら丁寧に読む時間が本当に楽しかった。改めて、この紀行文学が「フィクション」なんだと実感する。「行く春や鳥啼き魚の目は涙」が「蛤のふたみに別れ行く秋ぞ」の「かるみ」に昇華してゆく様子が手に取るようにわかる。 …続きを読む
    trazom
    2020年05月03日
    54人がナイス!しています
  • 『おくのほそ道』の旅行は芭蕉にとって生涯忘れ得ぬものとなった。一生のうちで最も幸福な時であったかもしれない。過去にも幾度か旅に出たが、その時とは比較にならないほど楽しいものだった。曾良もいる。曾良は私 『おくのほそ道』の旅行は芭蕉にとって生涯忘れ得ぬものとなった。一生のうちで最も幸福な時であったかもしれない。過去にも幾度か旅に出たが、その時とは比較にならないほど楽しいものだった。曾良もいる。曾良は私が行くところならば何処までもついて来ると言った。それを聞いただけで嬉しかった。曾良は旅慣れているし、俳諧師としての知識も豊富だから心強い限りである。それに、曾良は私の身を案じ、色々と世話を焼いてくれる。こんなに嬉しいことはなかった。旅先では多くの人々の歓迎を受けた。 …続きを読む
    だまし売りNo
    2021年12月10日
    27人がナイス!しています
  • 本文と本文評釈、さらに「曾良随行日記」がまとまっているため、あれこれ見比べられる一冊(よって読み切るのにめっちゃ時間がかかる)。本文は帰郷後に書かれ、芭蕉による演出がかなり加えられているってのは有名だ 本文と本文評釈、さらに「曾良随行日記」がまとまっているため、あれこれ見比べられる一冊(よって読み切るのにめっちゃ時間がかかる)。本文は帰郷後に書かれ、芭蕉による演出がかなり加えられているってのは有名だけど、それを曾良の日記を読むことで、演出の意図など読み取ることができるのがおもしろい。芭蕉さんは洒落た人だな、笑顔が見えるようだ。ただ、某作品に書かれてたけど、日付と天候と出来事を淡々と並べただけの曾良の日記は、シンプルな「記録」に徹していて退屈です。まあ、彼の生真面目さを透かし見ると、充分楽しいですけどね。 …続きを読む
    瀧ながれ
    2019年04月29日
    26人がナイス!しています

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