はつ恋 ツルゲーネフ

はつ恋 ツルゲーネフ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2003年04月07日
判型:
菊判
ページ数:
68
ISBN:
9784048734639

はつ恋 ツルゲーネフ

  • 著者 小川 洋子
  • 絵 中村 幸子
  • イラスト 中村 幸子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2003年04月07日
判型:
菊判
ページ数:
68
ISBN:
9784048734639

絵で読む世界の文学シリーズ 恋を知った少年の物語

文学への興味を約30分で高める、現代作家がリトールドした傑作 文学への興味を約30分で高める、現代作家がリトールドした傑作

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「はつ恋 ツルゲーネフ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ハンサムで好色で冷酷な中年男性と、初恋をずっと忘れられない純粋な青年が同じ人物の中に共存するのなら面白い。男性は自己の中の更新されない何かをずっと抱えて生きているのだな。そういえば女の恋愛は上書き保存 ハンサムで好色で冷酷な中年男性と、初恋をずっと忘れられない純粋な青年が同じ人物の中に共存するのなら面白い。男性は自己の中の更新されない何かをずっと抱えて生きているのだな。そういえば女の恋愛は上書き保存、男の恋愛はフォルダ保存なんて言うけどお国柄や時代が違ってもその辺は一緒なのだろうか。考えてみると男性の描く悲恋物に出てくる美しくて小悪魔的で人を翻弄するけれど実は一途な女性というのは本当にこの世に存在するのだろうかと少し疑問に思うのである。小川洋子の翻訳絵本は男の憧れの綺麗な上澄みを抽出したような本だった。 …続きを読む
    honyomuhito
    2021年04月03日
    65人がナイス!しています
  • 「僕は彼女のすべてを見つめた」。両親と一緒に別荘で過ごした16の夏。美しい父と、父に振り回される母。不穏な家庭と思春期の気怠さで幕を開け、夏らしからぬ陰鬱さを纏う景色は、垣根越しに苺の茂みに立つばら色の 「僕は彼女のすべてを見つめた」。両親と一緒に別荘で過ごした16の夏。美しい父と、父に振り回される母。不穏な家庭と思春期の気怠さで幕を開け、夏らしからぬ陰鬱さを纏う景色は、垣根越しに苺の茂みに立つばら色の服を着た少女を見つけることで一気に温度を上昇させ、少年の心もばら色に染め上げていく。誘惑するような微笑みを浮かべる少女のサディスティックな魅力は(⇒) …続きを読む
    吉田あや
    2024年01月25日
    58人がナイス!しています
  • 16歳の夏、僕は隣の別荘に住む少女に恋をした。少女は多くの信奉者に囲まれ高慢で気高く、そしてとても美しかった。「僕は足を糸で縛られ、彼女の足元を回っている昆虫だった」ある日、僕は自分の父親と少女の密会の 16歳の夏、僕は隣の別荘に住む少女に恋をした。少女は多くの信奉者に囲まれ高慢で気高く、そしてとても美しかった。「僕は足を糸で縛られ、彼女の足元を回っている昆虫だった」ある日、僕は自分の父親と少女の密会の現場を目撃する。▽小川洋子さんが文章を書いた本。表紙は真っ白だが各ページしっかりと絵本のように絵があり、ふりがなも親切なので中高生にも読みやすい。 …続きを読む
    ☆よいこ
    2020年01月10日
    53人がナイス!しています

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