小町伝説の誕生

小町伝説の誕生

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2004年07月09日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784047033641
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小町伝説の誕生

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2004年07月09日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784047033641

伝説を通して日本文化の基層に迫る

小野小町の生涯にまつわる伝説は日本各地にみられる。なかでも豊富な文献を残す秋田県の雄勝町をとりあげ、小町伝説がどのように作られ、改変され、伝えられてきたかを探り、日本文化の基層に迫る。 小野小町の生涯にまつわる伝説は日本各地にみられる。なかでも豊富な文献を残す秋田県の雄勝町をとりあげ、小町伝説がどのように作られ、改変され、伝えられてきたかを探り、日本文化の基層に迫る。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「小町伝説の誕生」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 小町伝説の虚実と変遷を中世から近代まで追う。「小町伝説は真澄がはじめて雄勝を旅した天明五年ごろまでは、村人の共同体を内部から支える一種の信仰対象としてあった、と見てよいだろう。小町伝説は農業・医療・信 小町伝説の虚実と変遷を中世から近代まで追う。「小町伝説は真澄がはじめて雄勝を旅した天明五年ごろまでは、村人の共同体を内部から支える一種の信仰対象としてあった、と見てよいだろう。小町伝説は農業・医療・信仰などと深く結び合い、村人の生活と共同体を支えていた。小野小町は村人の生活の営みのなかに存在していた。知識人や文人のためのものとしてあったのではない。ここが重要だ。父親と交わった、あるいは牝鹿の子であったという仏教的な罪障・因果をテーマとする因縁譚も、村人の生活のなかに息づいていた。」 …続きを読む
    うえ
    2021年11月11日
    8人がナイス!しています
  • 江戸期に作られた 江戸期に作られた
    takao
    2021年06月26日
    2人がナイス!しています
  • とある場所の小野小町伝承を具体例として、如何にその伝説が作られていったか、という過程を史料を元に紐解いていった本。何故そういう伝承が誕生していったのか、という過程がなかなか興味深く。平和になって交通や とある場所の小野小町伝承を具体例として、如何にその伝説が作られていったか、という過程を史料を元に紐解いていった本。何故そういう伝承が誕生していったのか、という過程がなかなか興味深く。平和になって交通や書籍の流通が活発になった江戸時代に現代と大差ない誇張が行われた結果、百年以上経った現在では伝承が確定事項となり、ちゃんと検証しないと史実扱いになってしまうというのは興味深かったです。 …続きを読む
    たけとり
    2014年04月29日
    1人がナイス!しています

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