日本絵画の見方

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2004年12月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784047033719
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日本絵画の見方

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2004年12月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784047033719

絵にはこんな秘密があったのか! 鑑賞のための手掛かりを一挙公開

「もの」としての日本絵画はさまざまな情報を含んでいる。材質・形状・画面の形、落款・表装・画賛など、目に見える構成要素から作品の真贋や来歴、制作年代などを知る、鑑賞と理解のための基礎知識。

〈目次〉
第一章 作品を「見る」
   一 鑑賞のために
   二 糞をしたら
   三 排便の作法
   四 「もの」史料と画証史料
   五 『餓鬼草紙を見る

第二章 作品とは?
   一 ホンモノであること──真贋問題
   二 代筆の含む問題──酒井抱一の場合
   三 『宴遊日記』から
   四 将軍画像の制作──御用絵師の仕事
   五 共同制作の含む問題

第三章 模倣と似せ物
   一 筆様を倣う
   二 鑑賞の場から──探幽評価
   三 古法眼・定家を蒐める
   四 雪舟を買う
   五 振舞の席で──雪舟を掛ける

第四章 贋作をめぐって
   一 贋作者たち
   二 贋作を裸にする──
   三 贋作・模作・盗作
   四 狩野亨吉の提言
   五 調査ノートを見せよう

第五章 作品という「もの」
   一 材質と形状
   二 さまざまの画面形式
   三 画面の「かたち」
   四 折れ曲がる画面
   五 「山水画」の「かたち」
   六 秋田蘭画と広重の風景画

第六章 「もの」は嘘をつかない
   一 両面金屏風
   二 金箔の仕様・方式
   三 旅先と流謫の島で

第七章 画面をつくる
   一 絵巻の料紙
   二 料紙から分かること
   三 『玄奘三蔵絵巻』を見る
   四 屏風絵の画面
   五 襖絵の画面

第八章 断簡と復原
   一 物言わぬ「もの」
   二 意味の喪失
   三 引き裂かれた麝香猫夫婦
   四 襖絵から屏風絵へ
   五 広がる波紋

第九章 落款印章あれこれ
   一 落款印章とは
   二 款印章とは
   二 款印の分析
   三 款印を入れること
   四 款印に遊ぶ

第十章 画賛・識語・奥書
   一 画賛を読む
   二 識語の語ること
   三 奥書の検討

第十一章 付属品も見てみよう
   一 表装──絵を装う
   二 箱──絵を収める
   三 添状──絵を語る

第十二章 粉本のこと
   一 粉本とは
   二 粉本主義の病弊
   三 粉本の効用──典拠主義

あとがき
「もの」としての日本絵画はさまざまな情報を含んでいる。材質・形状・画面の形、落款・表装・画賛など、目に見える構成要素から作品の真贋や来歴、制作年代などを知る、鑑賞と理解のための基礎知識。

〈目次〉
第一章 作品を「見る」
   一 鑑賞のために
   二 糞をしたら
   三 排便の作法
   四 「もの」史料と画証史料
   五 『餓鬼草紙を見る

第二章 作品とは?
   一 ホンモノであること──真贋問題
   二 代筆の含む問題──酒井抱一の場合
   三 『宴遊日記』から
   四 将軍画像の制作──御用絵師の仕事
   五 共同制作の含む問題

第三章 模倣と似せ物
   一 筆様を倣う
   二 鑑賞の場から──探幽評価
   三 古法眼・定家を蒐める
   四 雪舟を買う
   五 振舞の席で──雪舟を掛ける

第四章 贋作をめぐって
   一 贋作者たち
   二 贋作を裸にする──
   三 贋作・模作・盗作
   四 狩野亨吉の提言
   五 調査ノートを見せよう

第五章 作品という「もの」
   一 材質と形状
   二 さまざまの画面形式
   三 画面の「かたち」
   四 折れ曲がる画面
   五 「山水画」の「かたち」
   六 秋田蘭画と広重の風景画

第六章 「もの」は嘘をつかない
   一 両面金屏風
   二 金箔の仕様・方式
   三 旅先と流謫の島で

第七章 画面をつくる
   一 絵巻の料紙
   二 料紙から分かること
   三 『玄奘三蔵絵巻』を見る
   四 屏風絵の画面
   五 襖絵の画面

第八章 断簡と復原
   一 物言わぬ「もの」
   二 意味の喪失
   三 引き裂かれた麝香猫夫婦
   四 襖絵から屏風絵へ
   五 広がる波紋

第九章 落款印章あれこれ
   一 落款印章とは
   二 款印章とは
   二 款印の分析
   三 款印を入れること
   四 款印に遊ぶ

第十章 画賛・識語・奥書
   一 画賛を読む
   二 識語の語ること
   三 奥書の検討

第十一章 付属品も見てみよう
   一 表装──絵を装う
   二 箱──絵を収める
   三 添状──絵を語る

第十二章 粉本のこと
   一 粉本とは
   二 粉本主義の病弊
   三 粉本の効用──典拠主義

あとがき

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「日本絵画の見方」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「日本絵画の見方」と題しながらも、あえて画面そのものの話はあまりしないところが面白い。画面形式と表現内容の関係、紙継ぎのルール、箔の大きさ、落款印章の見極め方、画賛や識語の内容、表装などなど、美術作品 「日本絵画の見方」と題しながらも、あえて画面そのものの話はあまりしないところが面白い。画面形式と表現内容の関係、紙継ぎのルール、箔の大きさ、落款印章の見極め方、画賛や識語の内容、表装などなど、美術作品を「もの」や「かたち」としてとらえることの大切さが語られている。その基礎にあるのが、日本絵画は通常「美術」という言葉でイメージされるものとはだいぶ違っている、という基本的な認識。一般的な日本美術入門書とはだいぶ違うユニークな視点によりながらも、日本絵画を見るときに非常に参考になるポイントが詰まっている本。 …続きを読む
    Wataru Hoshii
    2013年03月24日
    1人がナイス!しています
  • 絵画の「もの」としての制作過程。料紙の不整合から原型推定は面白かった。ただ、表現手法そのものについても解説が欲しかったなあ。無い物ねだりですが。審美を知りたい。 絵画の「もの」としての制作過程。料紙の不整合から原型推定は面白かった。ただ、表現手法そのものについても解説が欲しかったなあ。無い物ねだりですが。審美を知りたい。
    chang_ume
    2015年10月19日
    0人がナイス!しています
  • 一見関係なさげな糞尿話全開で始まったので予感はしたけど面白かった!日本画に興味関心の無い本好きさんでも十分に楽しめるのではないのでしょうか。もちろん日本絵画を観るのがもっとの楽しくなる実用的な話が満載 一見関係なさげな糞尿話全開で始まったので予感はしたけど面白かった!日本画に興味関心の無い本好きさんでも十分に楽しめるのではないのでしょうか。もちろん日本絵画を観るのがもっとの楽しくなる実用的な話が満載。作品をまず「もの」としての一面に注目という視点は日本絵画以外のアートにも必要かもだけど読んだことなかったかも。もっと広く評価されて良い本だと思う。著者の別の本も読んでみたくなったけど紙の本だけど。須坂の豪商田中本家の話もでてきて親近感もアリです。 …続きを読む
    なをみん
    2023年07月03日
    0人がナイス!しています

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