• 温度を感じない笑顔を見せた兄は、神話世界に夢を封じ込める場所を見い出そうとしました。彼は誰よりも深海でしか逢えないことを理解していたから、遠く遠く離れることを選びました。でも海は繋がっています。だから 温度を感じない笑顔を見せた兄は、神話世界に夢を封じ込める場所を見い出そうとしました。彼は誰よりも深海でしか逢えないことを理解していたから、遠く遠く離れることを選びました。でも海は繋がっています。だからこの水の冷たさも光のない暗さも熱い音も妹のなかに残したまま───二人は狡くてさみしい人。 …続きを読む
  絹恵

  2014年08月20日
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• 兄の謎めいた友人との夕暮れの思い出。死期が近づく父。外国に行った兄を待ち続ける妹には、新しい出会いが訪れる。濃密で歪んだ愛情の物語。どこまでも熱い泥に足を掴まれて逃げられないような気持ちで読み続けた。 兄の謎めいた友人との夕暮れの思い出。死期が近づく父。外国に行った兄を待ち続ける妹には、新しい出会いが訪れる。濃密で歪んだ愛情の物語。どこまでも熱い泥に足を掴まれて逃げられないような気持ちで読み続けた。すごいなあ。これ、本当にすごい。読む人によっては全く受け付けられずに嘔吐したくなるような本かもしれない。でも、そうでない人にとっては、確かに歪んではいるけれども否定することは出来ない寂しい情熱の物語であるかもしれない。すごかったです。 …続きを読む
  くさてる

  2014年08月16日
  10人がナイス！しています
• ああ。これは知っている光景だと思う。草熱れ(いさいきれ)の中に見る廃車の窓越しの風景。　　ところで、この本を読んで一番に言いたいのは湯浅くんがかわいそうだということ。湯浅くん…強く生きてくれ。 ああ。これは知っている光景だと思う。草熱れ(いさいきれ)の中に見る廃車の窓越しの風景。　　ところで、この本を読んで一番に言いたいのは湯浅くんがかわいそうだということ。湯浅くん…強く生きてくれ。
  るすみら

  2012年08月22日
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