どうして僕はこんなところに

どうして僕はこんなところに

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1999年11月13日
判型:
四六判
ページ数:
417
ISBN:
9784047913240

どうして僕はこんなところに

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1999年11月13日
判型:
四六判
ページ数:
417
ISBN:
9784047913240

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「どうして僕はこんなところに」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 旅をしているときに出会った人や出来事や歴史について書かれているのだが、静かに思索しているような文章で、読みやすいけれど共感しづらく結果的に読むのに時間がかかり、なにより感想が書きにくい…!草を求めて移 旅をしているときに出会った人や出来事や歴史について書かれているのだが、静かに思索しているような文章で、読みやすいけれど共感しづらく結果的に読むのに時間がかかり、なにより感想が書きにくい…!草を求めて移動する遊牧民のようにチャトウィンも旅をしないではいられなかったのだろうか。旅でかかった病がもとで早世してしまったことを思うと、彼の旅に逼迫した使命感のようなものを感じてしまう。前半におさめられた市井の人たちの物語がとても好きだったけれど、後半は移民や戦争など避けては通れない問題を突き付けられた気がした。 …続きを読む
    りつこ
    2017年10月15日
    43人がナイス!しています
  • 死の前年に病床で自ら書いたものを選びまとめたもので、原題は"What Am I Doing Here"「俺はここで何をやってるんだ」と無念の想いが伝わる。旅する作家のテキストはおよそ20年分で場所や人間について出来事を絡めて 死の前年に病床で自ら書いたものを選びまとめたもので、原題は"What Am I Doing Here"「俺はここで何をやってるんだ」と無念の想いが伝わる。旅する作家のテキストはおよそ20年分で場所や人間について出来事を絡めてあり、美術鑑定士にして考古学者の博識は、エリアもジャンルも時代も守備範囲は広く、クールでアイロニカルでありながら、ホットでウエットなところに魅力を感じた。彼が語るノマドは、それが自分の原質であると理解していたに違いない。旅で病んだ彼は、いっそ旅で死にたいと思っていただろう。 …続きを読む
    らぱん
    2019年06月08日
    30人がナイス!しています
  • 学生のときに「パタゴニア」を読んで以来のチャトウィン。私はチャトウィンのような見知らぬ土地でもすくっと立っていられる人にめっぽう弱い。そして彼の書くような、その土地のエネルギーを吸収して自立した文章に 学生のときに「パタゴニア」を読んで以来のチャトウィン。私はチャトウィンのような見知らぬ土地でもすくっと立っていられる人にめっぽう弱い。そして彼の書くような、その土地のエネルギーを吸収して自立した文章にも弱い。この自選短編集には、放浪を愛したチャトウィンの人生のかけらが収められている。それぞれのかけらが凄まじいエネルギーをはらみ、今にも悠久の物語となって下流へと流れ出していきそうだ。しかし、それらの物語の語り手であるチャトウィンは既にこの世にはいない。 …続きを読む
    マリカ
    2012年05月23日
    28人がナイス!しています

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