どうして僕はこんなところに

どうして僕はこんなところに

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年06月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
528
ISBN:
9784041000298
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どうして僕はこんなところに

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年06月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
528
ISBN:
9784041000298

天才紀行作家の自選短編集、待望の文庫化。

旅を愛し、特異な眼差しで世界を凝視しつづけた永遠の旅人ブルース・チャトウィン。類まれなる紀行作家だった夭逝の天才が、旅の果てにくずおれる前に遺した、最初で最後の自選作品集。 旅を愛し、特異な眼差しで世界を凝視しつづけた永遠の旅人ブルース・チャトウィン。類まれなる紀行作家だった夭逝の天才が、旅の果てにくずおれる前に遺した、最初で最後の自選作品集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「どうして僕はこんなところに」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 旅の中に生き旅の中で病のために朽ちた作家による自選作品集。亡くなったその年に書かれた作品も収められているから、闘病の最中に書かれ編まれた作品である。自らの死を覚悟しながら為されたものかどうかはわからな 旅の中に生き旅の中で病のために朽ちた作家による自選作品集。亡くなったその年に書かれた作品も収められているから、闘病の最中に書かれ編まれた作品である。自らの死を覚悟しながら為されたものかどうかはわからないが、死の間際に為された自らの紀行の回想とも呼べる編集作業を考えると胸が詰まる。これは唯の紀行文集ではない。チャトウィン自らが語る様に、ある種の民族、そして旅の中に生きる人間は、移動することそれ自体にカタルシスを見出す。闘病の中で移動することを奪われたチャトウィンは編成作業の中にカタルシスを求めたのであろう。 …続きを読む
    長谷川透
    2013年06月05日
    29人がナイス!しています
  • 生涯の旅人であったチャトウィン晩年の文章をまとめたもの。思うにこの人のまなざしには、いわゆるフィルターのようなものが存在しなかったのではなかろうか。そんな気がする。エッセイとも小説ともつかぬ、スタイル 生涯の旅人であったチャトウィン晩年の文章をまとめたもの。思うにこの人のまなざしには、いわゆるフィルターのようなものが存在しなかったのではなかろうか。そんな気がする。エッセイとも小説ともつかぬ、スタイルに束縛されない、自由闊達な文章は、チャトウィンの生き方をそのまま体現しているかのようであり、異国の景色や人びととの出会い、友人との交流を、さりげない筆致で生き生きとすくいあげている。長篇『ウィダの総督』の元ネタになったダオメー(現ベナン共和国)滞在を描いた文章が特に印象深かったので、そちらも是非読んでみたい。 …続きを読む
    三柴ゆよし
    2012年07月08日
    25人がナイス!しています
  • 旅の記録というより、旅で出会った人たちについての述懐。チャトウィンに選ばれた人たちは皆ユニークで魅力的。それはチャトウィンの人間観察の鋭さゆえか。何より彼自身が人好きのする魅力的な存在だったことがよく 旅の記録というより、旅で出会った人たちについての述懐。チャトウィンに選ばれた人たちは皆ユニークで魅力的。それはチャトウィンの人間観察の鋭さゆえか。何より彼自身が人好きのする魅力的な存在だったことがよくわかる。 …続きを読む
    紫羊
    2022年12月11日
    19人がナイス!しています

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