ミサゴの森

ミサゴの森

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1992年03月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784047911970

ミサゴの森

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1992年03月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
344
ISBN:
9784047911970

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「ミサゴの森」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 神話は綴じた。再読。ライホープの森。一週20分で廻れるが、通り抜けた者はいない・・・。時折森から現れる異形の人々、垣間見れる遺跡。森の研究に明け暮れて死んだ父、そして新たに森に取り憑かれた兄。スティー 神話は綴じた。再読。ライホープの森。一週20分で廻れるが、通り抜けた者はいない・・・。時折森から現れる異形の人々、垣間見れる遺跡。森の研究に明け暮れて死んだ父、そして新たに森に取り憑かれた兄。スティーブンは森の縁で少女グウィネスと出逢い恋におちる。グウィネスが森の生んだアニマだと知っていても。この森は、太古からの記憶を宿し、具現化する森。それは“時代”の記憶でもある。ロビンフッド、アーサー王、さらに神話の源泉へ。父と兄弟の相克、恋の盲目。人類のイド、記憶の源泉へ遡る旅は残酷だ。 …続きを読む
    眠る山猫屋
    2022年07月02日
    51人がナイス!しています
  • タイトルのミサゴは神話(ミサ)と成像(イマゴ)が合わさった造語。人の深層イメージを実体化させる森の物語です。現代的なファンタジーらしいSF的ともいえる理屈づけがされていますが、話が進むにつれ登場人物もミサゴ タイトルのミサゴは神話(ミサ)と成像(イマゴ)が合わさった造語。人の深層イメージを実体化させる森の物語です。現代的なファンタジーらしいSF的ともいえる理屈づけがされていますが、話が進むにつれ登場人物もミサゴの森の神話の一部として取り込まれていくかのような原生感が増していくのが、特徴的です。 …続きを読む
    Mark.jr
    2021年06月14日
    4人がナイス!しています
  • 1985年の世界幻想文学大賞受賞作。足を踏み入れた人間の集合的無意識と反応して、ミサゴを生み出す太古の森。ミサゴは作中の造語で、森が作り出した神話の祖形となるような人物、生命体のこと。作中にもロビン・フッ 1985年の世界幻想文学大賞受賞作。足を踏み入れた人間の集合的無意識と反応して、ミサゴを生み出す太古の森。ミサゴは作中の造語で、森が作り出した神話の祖形となるような人物、生命体のこと。作中にもロビン・フッドやクーフーリンという英雄のミサゴが登場する。しかし彼らはチョイ役でしかなく(セリフすらない)、話の中心になるのはハックスレー父子・兄弟の、グウィネスという女のミサゴを巡るいがみ合いであり、その意味でスケールが大きいのか小さいのかよくわからない。『金枝篇』とか好きだったら面白いかも? 自分は……うーん。 …続きを読む
    円盤人
    2018年06月14日
    4人がナイス!しています

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