悲しきヒーロー

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1997年01月28日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044341152
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悲しきヒーロー

  • 著者 須和 雪里
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1997年01月28日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044341152

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「悲しきヒーロー」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • いじめられた過去を持つ卑屈な少年智哉といじめていた張本人広瀬との「刺」と幼馴染みどうしでUFOと遭遇したのをきっかけにエナジーを得るために儀式を行う「悲しきヒーロー」「刺」では、どんな状況でも広瀬の側に寄り添 いじめられた過去を持つ卑屈な少年智哉といじめていた張本人広瀬との「刺」と幼馴染みどうしでUFOと遭遇したのをきっかけにエナジーを得るために儀式を行う「悲しきヒーロー」「刺」では、どんな状況でも広瀬の側に寄り添うトモの愛情と愛されたいのに愛された事がない広瀬の最後に見せたトモには生きていて欲しいという愛情の見せ方にグッときました。相対して「悲しきヒーロー」ではコメディタッチで面白かったです。 …続きを読む
    rabbit
    2020年09月09日
    12人がナイス!しています
  • 『棘』の中の個々の行為は明らかに罪。でも、それが連鎖反応する中で生まれた情は、あまりにも純粋で幼くて哀しい。この結末をどう捉えればいいのか、結論はきっと出せない。ただ、作者がこれを書かずにはいられなか 『棘』の中の個々の行為は明らかに罪。でも、それが連鎖反応する中で生まれた情は、あまりにも純粋で幼くて哀しい。この結末をどう捉えればいいのか、結論はきっと出せない。ただ、作者がこれを書かずにはいられなかったように、この話を読むことで救われる者も確かにいるだろうと思う。表題作を『棘』の後に収録した編集は秀逸。どちらも(親や友人や宇宙人から)搾取された子どもが生き延びるためにもがく話だと思うから。やりきれない結末を迎えた1話目に対し、怒って終わる表題作。『棘』の冒頭で語られるように【怒り】は生きることに繋がる。 …続きを読む
    IENEKO
    2012年07月21日
    4人がナイス!しています
  • 絶版していたが運よく手に入ったので、やったーとばかりに意気揚々と読み始めたが、読み進めるうちにだんだんと軽い気持ちで読める話ではないな…と思った。「棘」の、閉塞的でどこか狂気じみてさえいる愛情(なのか 絶版していたが運よく手に入ったので、やったーとばかりに意気揚々と読み始めたが、読み進めるうちにだんだんと軽い気持ちで読める話ではないな…と思った。「棘」の、閉塞的でどこか狂気じみてさえいる愛情(なのかどうなのかは良くわからないが、私の語彙では愛情としか言いようがない)は怖いくらいで、何度も立ちどまってしまった。文章そのものは軽快なのに、広瀬、トモ、鳴海の三人の関係には救いがない。だからこそあのラストなんだろうし、広瀬にとってはあのラストこそが救いだったのかもなと思うが、どうにもツラいなぁ… …続きを読む
    青なし
    2013年01月30日
    2人がナイス!しています

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