惨劇のヴェール

惨劇のヴェール

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1989年12月01日
判型:
文庫判
ページ数:
472
ISBN:
9784042541202
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惨劇のヴェール

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1989年12月01日
判型:
文庫判
ページ数:
472
ISBN:
9784042541202

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「惨劇のヴェール」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • レンデルの人間に対する眼差しの強さはいささかも衰えない、実に読ませる。ショッピング・センターの駐車場で起きた1人の婦人の死。そこは様々な種類の店が並んだ複合施設。そしてその場に居合わせた人たちにはそれ レンデルの人間に対する眼差しの強さはいささかも衰えない、実に読ませる。ショッピング・センターの駐車場で起きた1人の婦人の死。そこは様々な種類の店が並んだ複合施設。そしてその場に居合わせた人たちにはそれぞれ隠している過去があり、秘密がある。ヴェールを被って外に出ながら、そのヴェールを無理矢理剥がそうという人がいる。そして各々の過去や秘密によって新たな因果律が生まれ、惨劇へと発展していく。それぞれの人物が糸のように絡み合い、編み物のように丹念に織り込まれながら、惨劇というタペストリーをレンデルは見せてくれた。 …続きを読む
    Tetchy
    2019年11月07日
    120人がナイス!しています
  • 久しぶりのウェクスフォード。私の基準ではシリーズ復活の作品と思った。2つの事件が並行する。一つは本筋で、管内のショッピングモールでの老女殺人事件。死体を発見した別の老女の息子が精神的に不安定な男で、残 久しぶりのウェクスフォード。私の基準ではシリーズ復活の作品と思った。2つの事件が並行する。一つは本筋で、管内のショッピングモールでの老女殺人事件。死体を発見した別の老女の息子が精神的に不安定な男で、残された死体を自分の家のカーテンで覆ってしまった為にバーデン警部から本星として終始追求される。他の脇筋は主人公の次女の女優が反核運動に熱中して軍の施設を毀損、裁判に至る。この絡みで父親が爆破事故に巻き込まれる。精神不安男は尋問の結果却って警部に依存心が生じたり、連続恐喝事件が明るみに出たり盛り沢山な内容だった。 …続きを読む
    bapaksejahtera
    2025年05月12日
    17人がナイス!しています
  • わぁ~、これは面白かった。地味な話ではあるのですが、一見関係ないようにも思える様々な要素が編み物のように編み込まれていて、最後に浮かび上がってきた模様が、何ともグロテスク。。。だが、単純に犯人は異常者 わぁ~、これは面白かった。地味な話ではあるのですが、一見関係ないようにも思える様々な要素が編み物のように編み込まれていて、最後に浮かび上がってきた模様が、何ともグロテスク。。。だが、単純に犯人は異常者、というような描き方はしておらず、どちらかというと親和性があるとでもいうか、丁寧な描写で読ませるのがレンデルさん。クリフと呼んでもらいたがるクリフォードのキャラが良かったなぁ。ウェクスフォードシリーズの中でも、かなり上位に来る面白さなのではないでしょうか。 …続きを読む
    Ayah Book
    2024年11月08日
    17人がナイス!しています

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