太平洋戦争 日本の敗因2 ガダルカナル 学ばざる軍隊

太平洋戦争 日本の敗因2 ガダルカナル 学ばざる軍隊

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1995年05月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784041954133
label

太平洋戦争 日本の敗因2 ガダルカナル 学ばざる軍隊

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1995年05月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784041954133
一木支隊は、数十倍の火砲、二倍の兵力の米軍に、夜間白兵突撃を試みて全滅した。ガダルカナル島の日本兵三万一千余人のうち、撤収できた兵一万人余、戦死者五、六千人。大半が栄養失調やマラリア等で倒れていった。この島はなぜ「日本兵の墓場」となったのか。犯すべからざる『歩兵操典』、「素質劣等なる敵にたいする、必勝の信念の勝利」――精神主義がもたらした悲劇と、敵を知らず己を知らなかった日本軍の解剖を試みる。 一木支隊は、数十倍の火砲、二倍の兵力の米軍に、夜間白兵突撃を試みて全滅した。ガダルカナル島の日本兵三万一千余人のうち、撤収できた兵一万人余、戦死者五、六千人。大半が栄養失調やマラリア等で倒れていった。この島はなぜ「日本兵の墓場」となったのか。犯すべからざる『歩兵操典』、「素質劣等なる敵にたいする、必勝の信念の勝利」――精神主義がもたらした悲劇と、敵を知らず己を知らなかった日本軍の解剖を試みる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

まえがき
プロローグ

1 知られざる島
ガダルカナルヘの道
スーパーマン神話
大本営の”奥の院”
〈コラム1 ガダルカナルの地図〉

2 見たことのない戦闘
一木支隊、最初の突撃
白兵突撃の伝統
無視された教訓
〈コラム2「ガダルカナル」の映像秘話〉

3 汝の敵を知れ
川口支隊、二度目の失敗
日本兵も同じ人間だ
虜囚の辱めを受けず
〈コラム3 アメリカ軍の語学将校〉

4 繰り返される失敗
”作戦の神様”の派逍
第二師団、三度目の突撃
虚構の作文
〈コラム4 アメリカ西海岸の特別秘密尋問所〉

5 袋小路の現実
飢餓という敵
”転進”という名の敗北


参考文献
あとがき

「太平洋戦争 日本の敗因2 ガダルカナル 学ばざる軍隊」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 当初、“ガダルカナル”など、地図にも載っていないような小さな島に日米とも大きな関心がなかった。しかし、日本海軍はミッドウェー海戦に大敗し、太平洋上における防衛体制に変更を余儀なくされる。一方米国は、政治 当初、“ガダルカナル”など、地図にも載っていないような小さな島に日米とも大きな関心がなかった。しかし、日本海軍はミッドウェー海戦に大敗し、太平洋上における防衛体制に変更を余儀なくされる。一方米国は、政治的関係上(この時ルーズベルトは大統領の中間選挙中であり、アピールのため日本に対する反撃の狼煙が欲しかった)、一転、重要な要衝となった。そして米軍は大戦初となる軍隊、海軍と陸軍の両面を併せ持つ海兵隊を創設し、これを実験的にガダルカナルへ実戦配備して、その後の作戦の中心的役割を担わせることを目論んだのだった。 …続きを読む
    ヴェルナーの日記
    2016年03月19日
    77人がナイス!しています
  • 失敗に反省せず、決定した事柄に固執する姿勢。アメリカを知ることもなく、知ろうともせず、思い込みと期待で動く。それが多くの将兵を死に追いやった原因だと、多くの資料から明らかにされる。海外への輸送が必須な 失敗に反省せず、決定した事柄に固執する姿勢。アメリカを知ることもなく、知ろうともせず、思い込みと期待で動く。それが多くの将兵を死に追いやった原因だと、多くの資料から明らかにされる。海外への輸送が必須な日本は、対外戦争をするのに圧倒的に不利だったと第1集にも書かれている通り。今の日本にもはびこる無責任のシステムを思うと、学ぼうとしないのは今の我々も同じかもしれない。 …続きを読む
    へくとぱすかる
    2017年08月12日
    49人がナイス!しています
  • 2020年の8月、宮城県護国神社で、ガダルカナルにて戦死した安田憲一陸軍大尉(第二師団歩兵第四連隊)の手記が残されている。「死んでも餓鬼になるんぢゃない」とあった。「勇ましい」展示より、これだけが一番心に残 2020年の8月、宮城県護国神社で、ガダルカナルにて戦死した安田憲一陸軍大尉(第二師団歩兵第四連隊)の手記が残されている。「死んでも餓鬼になるんぢゃない」とあった。「勇ましい」展示より、これだけが一番心に残った。愚かな作戦がこの惨状を生み出したのだ。今年は暗いことが多かったから明るい本を読みたかったが、感染者がかなり増えたのを見て本書を読んだ。失敗しても権力に居座り、一号作戦でまた災厄を起こした某参謀のごときは現代もまだ生きているのだろうか。万人が戒めとして本書から肝に命じてほしい。 …続きを読む
    nnpusnsn1945
    2020年12月31日
    45人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品