僕って何

僕って何

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1988年05月11日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
176
ISBN:
9784041478059
label

僕って何

  • 著者 三田 誠広
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1988年05月11日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
176
ISBN:
9784041478059

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「僕って何」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 1977年上半期芥川賞受賞作。タイトルは、何というナイーヴでプリミティフな問いかけだろう。これでは、思春期前期の問いではないか。読む前は、このタイトルからノンポリ学生の傍観者的な手記のようなものを想像 1977年上半期芥川賞受賞作。タイトルは、何というナイーヴでプリミティフな問いかけだろう。これでは、思春期前期の問いではないか。読む前は、このタイトルからノンポリ学生の傍観者的な手記のようなものを想像していた。小説の冒頭はそんな風に始まるが、それ以降はなかなかに緊迫感に満ちた展開だ。あくまでもフィクションだが、読者もまた早稲田闘争の渦中にいるかのごとき臨場感に包まれる。たしかに甘いのだが(恋を絡めるからよけいに)「僕」の抱える煩悶は時代の抱えた状況をよく伝えている。ただし、エンディングは再びの幼児退行だ。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2014年02月11日
    162人がナイス!しています
  • 本作品も高校時代に読んだ。主人公の僕は受験勉強に明け暮れ地方から大学に入学する。家族と別れ大学生活を送るがそのときにどの組織にも属さない自分の孤独さに気がつく。そんな孤独さを埋めるために学生運動に引き 本作品も高校時代に読んだ。主人公の僕は受験勉強に明け暮れ地方から大学に入学する。家族と別れ大学生活を送るがそのときにどの組織にも属さない自分の孤独さに気がつく。そんな孤独さを埋めるために学生運動に引き込まれる。思想の違いに戸惑いながらズルズルと。そんな生活の中で少しづつ自覚が芽生えよちよち歩きだが自ら歩み出す。まだまだ僕はだらしなく危ういが何故か共感してしまう。ラストは全く記憶になかったが母親と恋人のふたりの女性のしたたかさと逞しさに脱帽した。 …続きを読む
    ゴンゾウ@新潮部
    2017年01月19日
    114人がナイス!しています
  • 時は全共闘華やかなりし頃。田舎から東京へ出てきた大学生の主人公が流されるかの如く学生運動に関わっていく事となる。とは言え望んで端を運んだ居場所ではないだけにどこかふわふわした落ち着かない様子を見せる。 時は全共闘華やかなりし頃。田舎から東京へ出てきた大学生の主人公が流されるかの如く学生運動に関わっていく事となる。とは言え望んで端を運んだ居場所ではないだけにどこかふわふわした落ち着かない様子を見せる。また大学の先輩となし崩し的に同棲を始めてみたり、対立する勢力の人と関わり合いを持ち、現勢力を抜けてみたりと、まるで居場所を見つけたくて動いているかのようだった。 …続きを読む
    しょう
    2023年02月25日
    55人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品