あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1977年04月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
432
ISBN:
9784041433010
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あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史

  • 著者 山本 茂実
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1977年04月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
432
ISBN:
9784041433010
過酷な労働に耐え、明治の富国強兵政策を底辺で支えた無数の少女達。その女工哀史の真実とは。四〇〇名に及ぶ元工女を訪ね、歴史の闇に沈んでいた近代日本の民衆史を照らし出す、ノンフィクションの金字塔。 過酷な労働に耐え、明治の富国強兵政策を底辺で支えた無数の少女達。その女工哀史の真実とは。四〇〇名に及ぶ元工女を訪ね、歴史の闇に沈んでいた近代日本の民衆史を照らし出す、ノンフィクションの金字塔。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 母の故郷は長野の山奥で、わたしは全く好きではなかった、今でも苦手だ。それでもこの厳しくも美しい自然と共存し、戦ってきたことには敬意しかない。山を越える冬の厳しさは戦慄を覚えた、当時のインタビューに答え 母の故郷は長野の山奥で、わたしは全く好きではなかった、今でも苦手だ。それでもこの厳しくも美しい自然と共存し、戦ってきたことには敬意しかない。山を越える冬の厳しさは戦慄を覚えた、当時のインタビューに答える言葉の方言が耳に心地良く響く。まだ子どもと呼べる人たちが一人一人踏ん張り助け合い製糸工場で戦う。櫛の歯が欠けるように一人、また一人といなくなる哀しさ。壮絶で寒くて哀しくて、読み終えるまでにかなり時間を要したしどっと疲れたけれど、読めてよかった。 …続きを読む
    るい
    2020年04月12日
    47人がナイス!しています
  • 面白かった!どうしてもイメージ先行で、「ブラック企業の社畜たる女工たち、雪の野麦峠越えの悲劇」を想像してしまうのだが、確かにその辺りにページ数を割いているものの、決してそこでは終わらず、そもそも製糸業 面白かった!どうしてもイメージ先行で、「ブラック企業の社畜たる女工たち、雪の野麦峠越えの悲劇」を想像してしまうのだが、確かにその辺りにページ数を割いているものの、決してそこでは終わらず、そもそも製糸業は「生死業」であり、企業家ではなく相場師である。生糸の乱高下甚だしく、一年の内に四千円を超えたと思えば九百円まで下がる。故にどんな金満家も常に倒産の危機、破産の憂き目に遇い、工場主は女工よりも早起きし厳しい労働をこなしていた、という事実を、貴重な明治大正の公的資料や、当時を知る古老から聞き取って書き記している …続きを読む
    鷺@みんさー
    2024年07月12日
    40人がナイス!しています
  • 実家から渡英前に送ってもらった一冊。昭和54年2月に7版と40年近く前。表紙は映画の主役だった大竹しのぶさん、さすがに若い!女工哀史とのイメージが定着してるけど史実を追うと一種の社会運動だったのだなと。決し 実家から渡英前に送ってもらった一冊。昭和54年2月に7版と40年近く前。表紙は映画の主役だった大竹しのぶさん、さすがに若い!女工哀史とのイメージが定着してるけど史実を追うと一種の社会運動だったのだなと。決して過酷な労働環境というだけではなく、それで立派に家計を立て直すものもあり、労働争議のはしりもありと非常に興味深く読めた。しかし、後世の人たちに給金の明細を開陳されて、「この人は優秀ではなかったようだ」とか言われても。大きなお世話だよな(笑)。 …続きを読む
    TATA
    2018年06月08日
    33人がナイス!しています

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