角川文庫

野火

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1970年03月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041211045
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角川文庫

野火

  • 著者 大岡 昇平
  • 定価: 円(本体円+税)
発売日:
1970年03月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041211045

肺病でレイテ島に上陸した田村一等兵。死の予感から、島に踏み出した田村が見たものは。ミンドロ島で敗戦を迎え、米軍捕虜となった著者が、戦地と戦争の凄まじい有様を渾身の力で描き、高い評価を得た一冊。

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「野火」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「永遠の0」の流れで再読。初読は中学生の頃で、しばらくショックが抜けなかった。人とは何か、神とは存在するのか。太平洋戦争下、主人公は南洋の戦地をさまよい、民間人を殺し、死者の横たわる道を行き、不可抗力 「永遠の0」の流れで再読。初読は中学生の頃で、しばらくショックが抜けなかった。人とは何か、神とは存在するのか。太平洋戦争下、主人公は南洋の戦地をさまよい、民間人を殺し、死者の横たわる道を行き、不可抗力とはいえ人肉を食することで命をつなぐ。神とは何なのか。この地獄絵図を意図したのも神なのか。人とは武器を使う「猿」に過ぎぬのか。極限の中、人は人でいられなくなってしまう。こんな思いをして亡くなったかたが大勢いらっしゃる。「永遠の0」は資料の中の戦争、この作品は実体験に基づくものである。これこそ文学。 …続きを読む
    佐島楓@勉強中
    2013年09月09日
    27人がナイス!しています
  • 個人的戦後70年を噛みしめるキャンペーンその一。戦争そのものを扱うというより、戦争によってもたらされた究極状況で人はどのような行動が取り得るのかという小説のようである。人間関係の基本は信頼性だとか、自 個人的戦後70年を噛みしめるキャンペーンその一。戦争そのものを扱うというより、戦争によってもたらされた究極状況で人はどのような行動が取り得るのかという小説のようである。人間関係の基本は信頼性だとか、自己肯定感は大事とか、前提のように扱われる事柄も、見事に吹っ飛ばされる。哲学的でもあり宗教的でもあるが、そのような視点を用いなければ、生死の界を書く事は出来ないであろう。人間の意識のわけわからんさをのぞきこんで、その深さに背筋も凍る思い。怪談より怖い。 …続きを読む
    mm
    2015年08月18日
    18人がナイス!しています
  • 米軍のフィリピン奪還作戦に抗しきれず壊滅状態に陥ったレイテ島の日本軍。 物資の補給も途絶え、残された兵士はあてもなく島内を彷徨うばかりだった。 極限状態のなか、生命を繋ぐために「略奪してはいけない」「 米軍のフィリピン奪還作戦に抗しきれず壊滅状態に陥ったレイテ島の日本軍。 物資の補給も途絶え、残された兵士はあてもなく島内を彷徨うばかりだった。 極限状態のなか、生命を繋ぐために「略奪してはいけない」「人を殺してはいけない」「人肉を食べてはいけない」といった人間としての規範が次々と崩れていく。 生きていくためには、他の命を奪わなければないという、人類の原罪は、国家からも軍からも見放されたひとりの敗残兵には背負いきれない重さだったのだろう。 …続きを読む
    tsu55
    2017年05月20日
    11人がナイス!しています

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