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掲載開始日 2020年05月20日

元新聞記者の著者が描く、報道・警察小説の新たなる金字塔――伊兼源太郎の最新小説『事件持ち』5月20日発売!

2002年『半落ち』、2013年『教場』、2020年に警察小説の流れを変える社会派ミステリが誕生。

事件持ち:自分の持ち場で大きな事件が発生する記者を表す単語。揶揄でもあり、大きなヤマを踏めるわずかばかりの羨望も混ざっている。(『事件持ち』本文より)




株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、 代表取締役社長:松原眞樹)は、 2020年5月20日(水)に、伊兼源太郎氏の最新小説『事件持ち』(https://www.kadokawa.co.jp/product/321912000358/)を発売いたします。
本作は、猟奇殺人事件の真相を追う「入社2年目の記者」と「捜査一課の刑事」。立場の違う2人がそれぞれの「正義」を求めて衝突、共闘していく社会派ミステリです。フェイクニュースが氾濫する時代において、改めて報道の役目を問い直す内容でもあり、日々メディアに接する現代人必読の1冊です。

★推薦コメントも到着!

[表: https://prtimes.jp/data/corp/7006/table/7084_1.jpg ]








『事件持ち』について

永尾哲平:報日新聞入社2年目、警察担当の記者。
少なからず人を傷つける事件報道に戸惑いを感じており、仕事の意義を見出せずにいる。
津崎庸介:捜査一課刑事。
凶悪事件が次々と発生する現状に、警察捜査が世の犯罪を減らすために役目を果たしているのか、疑問を抱えている。

■あらすじ
ぶつかりあう報道と捜査の信念。「正義」を忘れた全ての人へ。
指の切り取られた男性の遺体が見つかった。その3日前に見つかった指のない遺体は、発見された男性の中学校の同級生だった。千葉県警下で起きた猟奇的な連続絞殺事件。入社2年目の報日新聞記者・永尾哲平は、事件発生直後の聞き込みで偶然、2人の被害者を知る不審な男・魚住優と接触する。その後、魚住は失踪。県警一課の津崎庸介は、重要参考人として魚住の後を追う。
捜査状況を掴めず苛立つ記者クラブは、県警批判を開始。犯人への決定的な手がかりを得られない県警は、永尾が得た重要参考人・魚住への接触メモを得ようと、ある取引を報日新聞に持ち掛けるが――。
正義と現実の矛盾に葛藤する、記者の永尾と刑事の津島。2人は交錯する2つの使命に揺れ動く。

【担当編集より】
担当編集の私も元新聞記者で、何の因果か、著者の伊兼さんと元「警察担当の記者」同士でタッグを組むことになりました。取材当時を思い出しながらゲラを読み、何度も目頭が熱くなりました。これ程までに現場のリアルな戸惑いと熱意を描き切り、日本の報道の明日に希望を灯す小説は他にないと思います。『事件持ち』はどんな組織に属する人にも経験したことがある、現場と組織の「正義」の対峙に真正面から向き合う人々の物語です。

■書誌情報
発売日:2020年5月20日(水)※電子書籍同日配信予定
定価:本体1700円+税
体裁:四六判並製
頁数:328頁
装丁:原田郁麻
カバー写真:jaime tuchman/Shutterstock.com
ISBN:9784041093122
初出:書き下ろし
発行:株式会社KADOKAWA
情報ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/321912000358/

著者について

伊兼源太郎(いがね げんたろう)
1978年、東京都三鷹市生まれ。上智大学法学部卒。新聞社勤務を経て、2013年に『見えざる網』で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞。著作に『事故調』『外道たちの餞別』『巨悪』『地検のS』『金庫番の娘』『ブラックリスト 警視庁監察ファイル』『密告はうたう』。