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掲載開始日 2019年05月16日

第50回大宅壮一ノンフィクション賞受賞!! 安田峰俊 著『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』

昨日5月15日(水)、株式会社KADOKAWAより2018年5月18日(金)に発売いたしました、安田峰俊著『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』が、第50回大宅壮一ノンフィクション賞(主催:公益財団法人日本文学振興会)を受賞いたしました。
※河合香織著『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』(文藝春秋)とW受賞




[表: https://prtimes.jp/data/corp/7006/table/5858_1.jpg ]



なお、本書は2018年10月31日(水)、第5回城山三郎賞(主催:公益財団法人角川文化振興財団)を受賞し二冠達成。天安門事件から30年目となる2019年、さらに注目を集めているルポルタージュです。

★文芸情報サイト「カドブン」にて【試し読み】
https://kadobun.jp/readings/250/ca077040
★作品情報ページ
https://www.kadokawa.co.jp/product/321712000260/

選考委員(五十音順、敬称略)
梯久美子・後藤正治・佐藤優・出口治明・森健の5氏

最終候補作品(五十音順、敬称略)
河合香織『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』文藝春秋刊
先崎学『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』文藝春秋刊
旗手啓介『告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実』講談社刊
松本創『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』東洋経済新報社刊
安田峰俊『八九六四(はちきゅうろくよん) 「天安門事件」は再び起きるか』KADOKAWA刊

大宅壮一ノンフィクション賞とは
ジャーナリスト・大宅壮一氏(明治33年~昭和45年)の活動を記念し、昭和45年に制定されました。ノンフィクション分野における芥川賞・直木賞を目指すもので、すぐれた作品を広く世に紹介することを目的としています。個人の筆者(共著を含む)によるルポルタージュ・内幕もの・旅行記・伝記・戦記・ドキュメンタリー等のノンフィクション作品全般を対象としています。

※上記情報は公益財団法人 日本文学振興会のWEBサイト等より引用。
( http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/ )



受賞作『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』について


現代中国最大のタブー、天安門事件に迫った大型ルポ!!
中国、香港、台湾、そして日本。60人以上を取材。
この取材は、今後もう出来ない――。

台湾の民主化、東西ドイツの統一、ソ連崩壊の一つの要因ともされた天安門事件。毎年、六月四日前後の中国では治安警備が従来以上に強化され、スマホ決済の送金ですら「六四」「八九六四」元の金額指定が不可能になるほどだ。
あの時、中国全土で数百万人の若者が民主化の声をあげていた。世界史に刻まれた運動に携わっていた者、傍観していた者、そして生まれてもいなかった現代の若者は、いま「八九六四」をどう見るのか? 中国、香港、台湾、そして日本を巡り、地べたの労働者に社会の成功者、民主化運動の亡命者に当時のリーダーなど、60人以上を取材した大型ルポ。
語り継ぐことを許されない歴史は忘れさられる。これは、天安門の最後の記録といえるだろう。

●“現代中国”で民主化に目覚めた者たち
●タイに亡命し、逼塞する民主化活動家
●香港の本土(独立)派、民主派、親中派リーダー
●未だ諦めぬ、当時の有名リーダー
●社会の成功者として“現実”を選んだ者、未だ地べたから“希望”を描く者 etc.
語ってはならない事件を、彼らは語った!!

◆著者プロフィール 安田峰俊(やすだ・みねとし)
1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深圳大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情について執筆を行っている。著書に『和僑』『移民 棄民 遺民』(角川文庫)、『さいはての中国』(小学館新書)、編訳書に『「暗黒・中国」からの脱出』(顔伯鈞、文春新書)など。18年本作で第5回城山三郎賞を受賞。
※著者Twitterアカウント:@YSD0118

◆書誌情報
書名:八九六四  「天安門事件」は再び起きるか
著者名:安田峰俊
発売:2018年5月18日(金)★電子書籍も配信中
定価:本体1,700円+税
体裁:四六判/上製
頁数:304頁
発行:株式会社KADOKAWA