トピックス

掲載開始日 2018年03月05日

浅田次郎最新作『長く高い壁 The Great Wall』刊行記念サイン会、東京・大阪・福岡で開催!

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、『長く高い壁 The Great Wall』の発売を記念し、東京・大阪・福岡の三箇所で浅田次郎さんのサイン会を開催します。
さらに、本作の執筆のため、舞台となった中国・北京で行ないました取材模様を少しだけお届けします。



●●●サイン会情報●●●
整理券には浅田次郎さんへの質問欄がございます。後日、頂いた質問の中から、抽選のうえ浅田次郎さんの回答がウェブで公開されます。 KADOKAWAの文芸情報サイト『カドブン』 https://kadobun.jp

<東京>
■日時:2018年3月16日(金)19:00~
■場所:三省堂書店 神保町本店 1F特設会場
■お問い合わせ:TEL 03-3233-3312(10:00 ~20:00)
詳細はこちら⇒http://jinbocho.books-sanseido.co.jp/3691

<大阪>
■日時:2018年3月17日(土)16:00~
■場所:MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 7F Salon de 7
■お問い合わせ:TEL 06-6292-7383(10:00~22:00)
詳細はこちら⇒https://honto.jp/store/news/detail_041000024626.html?shgcd=HB300

<福岡>
■日時:2018年3月20日(火)18:30開始/19:30終了
■場所:ジュンク堂書店福岡店 4F特設会場
■お問い合わせ・ご予約:TEL 092-738-3322(10:00-21:00)
詳細はこちら⇒https://honto.jp/store/news/detail_041000024627.html?shgcd=HB300

●●●2016年夏 北京取材風景(三泊四日)●●●
今回、執筆前に浅田次郎さんと中国・北京へ取材に行ってきました。貴重な取材模様を少しだけお届けします。(写真・文:編集部)

取材初日、まずは舞台となった北京飯店へ。清朝時代からの歴史ある高級ホテルで、孫文など数々の歴史的人物が利用した壮麗なクラシック・ホテルです。
作中、張飛嶺(ちょうひれい)に発つ前、主人公・小柳と川津のふたりはここで落ち合います。


北京飯店からほど近い東交民巷へ。『蒼穹の昴』シリーズの読者にはおなじみの地域でしょうか。
この辺りは西洋風建築が多かったです。


二日目、いよいよ万里の長城へ。本作のモデルになったのは司馬台長城(しばだいちょうじょう)。
麓からロープウェーで向かいます。ロープウェーから長城を仰ぎ見る。たしかに、長くて、高い壁・・・・・・。


頂上へは、ロープウェーを降りてさらに歩いて登っていきます。
取材時は夏真っ盛り。自然と汗が滴ります。
頂上の監視廠まであと少し。ちなみに海抜千メートルを超えています。




今回の取材中、浅田さんはよくメモを取っていらっしゃいました。


遂に頂上に!
圧倒的なスケールのパノラマ。この涯ての涯てまで長城は続きます。司馬台長城は建設当時の雰囲気を色濃く残す数少ない長城。歴史を感じさせる眺めです。
80年前、小柳と川津もこの景色を見たのでしょうか。
二日目と三日目は、司馬台長城をはじめ、万里の長城を様々な角度から取材しました。


最終日は紫禁城にもたちよりました。たくさんの人!
北京の夏は本当に暑かったです。浅田さんもスタッフもたくさん汗をかきました。



●●●『長く高い壁 The Great Wall』●●●
【内容】
ここは戦場か、それとも殺人現場か。
日中戦争下の万里の長城。探偵役を命じられた従軍作家が辿り着く驚愕の真相とは?
この戦争に大義はあるのか――。

1938年秋。流行探偵作家の小柳逸馬(こやなぎ いつま)は、従軍作家として北京に派遣されていた。
だが、突然の要請で、前線へ向かうこととなる。検閲班長の川津(かわづ)中尉と共に、北京から半日がかりで辿り着いた先は、万里の長城、張飛嶺(ちょうひれい)。そこで待っていたのは、第一分隊10名が全員死亡という大事件だった。
なぜ、戦場に探偵作家が呼ばれたのか。10名は戦死ではないのか!?
分隊内での軋轢、保身のための嘘、軍ならではの論理――。
従軍作家の目を通し、日中戦争の真実と闇が、いま、解き明かされる。
★情報サイト https://www.kadokawa.co.jp/product/321605000646/

【著者紹介】
浅田次郎(あさだ じろう)
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞、司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、16年『帰郷』で大佛次郎賞など、数々の賞を受賞している。その他著作に『日輪の遺産』『蒼穹の昴』『霧笛荘夜話』『マンチュリアン・リポート』『神坐す山の物語』『わが心のジェニファー』『獅子吼』『おもかげ』などがある。
※司馬遼太郎賞の「遼」は正式には2点しんにょうです。

【書誌情報】
発売日:2018年2月28日(電子書籍同日配信予定)
定価:本体1600円+税
体裁:四六判上製
頁数:304頁
装丁:片岡忠彦
装画:ケッソクヒデキ
初出:「小説 野性時代」2016年9月号~2017年10月号
発行:株式会社KADOKAWA