青年家康 松平元康の実像

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2022年09月14日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
216
ISBN:
9784047037113
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青年家康 松平元康の実像

  • 著 柴 裕之
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2022年09月14日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
216
ISBN:
9784047037113

家康は今川氏の人質ではなかった! 真実の家康像を提示する。

忍耐と家臣たちの結束で江戸開幕を成し遂げた神君・家康――しかしその従来像は「松平・徳川中心史観」、つまり歴史の結果を必然とした予定調和の産物にすぎない。果たして桶狭間敗戦後、青年期の家康=松平元康は、いかに今川家の従属から独立し敵対していったのか。同時代にみられる「戦国大名」と「国衆」との関係のあり方を踏まえつつ、父・広忠時代からの松平氏の歩みや今川義元の三河支配とその実態を徹底検証。真実の家康像を提示する。
忍耐と家臣たちの結束で江戸開幕を成し遂げた神君・家康――しかしその従来像は「松平・徳川中心史観」、つまり歴史の結果を必然とした予定調和の産物にすぎない。果たして桶狭間敗戦後、青年期の家康=松平元康は、いかに今川家の従属から独立し敵対していったのか。同時代にみられる「戦国大名」と「国衆」との関係のあり方を踏まえつつ、父・広忠時代からの松平氏の歩みや今川義元の三河支配とその実態を徹底検証。真実の家康像を提示する。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一章 安城松平氏の台頭と内紛

鎌倉・室町時代の三河国と足利氏
松平大郎左衛門尉家と「家祖」親氏
伊勢家の被官として発展
安城松平家の祖・親忠
「永正三河大乱」の勃発
信忠の隠退と分裂
祖父・清康の実像
「守山崩れ」

第二章 父・松平広忠の苦難

松平信定の岡崎入城
広忠の帰還
竹千代の誕生
信孝の追放と水野家との同盟破棄
今川・織田両氏との対立
人質・竹千代をめぐって
信孝の討滅と広忠の死

第三章 今川義元の三河支配と松平元康

竹千代の奪還と庇護
今川氏の直接管理下の岡崎領の経営をめぐって
岡崎領支配の実態と松平家臣
今川氏の三河制圧過程
元信(元康)の元服と最初の文書
元康黒印状の発給者は誰か
今川家親類衆としての元康
元康と重臣との関係

第四章 桶狭間敗戦と「独立」

今川氏の尾張侵攻と織田氏勢力内部の対立
決戦前夜の「境目」鳴海・大高両領
義元の出陣目的
桶狭間合戦とその性格
岡崎への帰還
今川氏への敵対
 
おわりに ――<戦国大名・徳川家康>の誕生

今川家従属下における松平元康の実像
三河平定への途
<戦国大名・徳川家康>となる

主要参考文献
史料集
著書・論文

「青年家康 松平元康の実像」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  •  家康は東照大権現、神になってしまったので、後の歴史書には不都合な出来事がなくなったり、改ざんをされたりしている。また、なるべくしてなる予定調和の歴史が作られていく。そういうものを丁寧に取り除いて行く  家康は東照大権現、神になってしまったので、後の歴史書には不都合な出来事がなくなったり、改ざんをされたりしている。また、なるべくしてなる予定調和の歴史が作られていく。そういうものを丁寧に取り除いて行く必要がある。他の文書などと照らし合わせたり、その当時のあり方で考えていったりする必要がある。大河ドラマ「どうする家康」の歴史考証者の著者、他の関係で知ったので、読んでみた。収穫も多くあった。家康、小さな狭間の出だが、正統性があり、守られ少しずつ切り開いていった人物。来年の大河ドラマでどう描かれるか楽しみ。 …続きを読む
    のぶのぶ
    2022年09月24日
    30人がナイス!しています
  • かなり専門的な歴史研究書で、読み進める忍耐が必要です。しかし、地元民にとっては戦国時代前期の三河地方を中心にした歴史を垣間見ることができました。完全にとは行かないまでも、これまでの教科書的な知識とはま かなり専門的な歴史研究書で、読み進める忍耐が必要です。しかし、地元民にとっては戦国時代前期の三河地方を中心にした歴史を垣間見ることができました。完全にとは行かないまでも、これまでの教科書的な知識とはまったく比較にならない、本格的な史実に触れられたのは嬉しいです。歴史は、今でも新発見によって見直されている、ということを知らされた一冊でした。 …続きを読む
    Mark
    2023年03月01日
    26人がナイス!しています
  • 自分が家康を知ったのは小学3年生の頃に読んだ家康の伝記で母親との別れ、拉致による織田への人質から今川への人質時代の苦労に父の暗殺、今川支配下で酷使される家臣といった苦難といった辺りは印象に残り、大体が 自分が家康を知ったのは小学3年生の頃に読んだ家康の伝記で母親との別れ、拉致による織田への人質から今川への人質時代の苦労に父の暗殺、今川支配下で酷使される家臣といった苦難といった辺りは印象に残り、大体が家康の少年時代から青年期の従来のイメージではあるとは思う。しかし最新の研究成果によるこの本を読んでみて伝記の内容と比べるとあまりの違いの多さに驚いた。 …続きを読む
    ようはん
    2023年01月07日
    23人がナイス!しています

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