クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選2 チャールズ・デクスター・ウォードの怪事件

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年03月16日
判型:
B5変形判
商品形態:
コミック
ページ数:
128
ISBN:
9784049126235

クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選2 チャールズ・デクスター・ウォードの怪事件

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年03月16日
判型:
B5変形判
商品形態:
コミック
ページ数:
128
ISBN:
9784049126235

クトゥルフ神話の傑作を美麗なオールカラーコミックで!TRPGの資料にも

1927年から1928年にわたって書かれた本作は、H・P・ラヴクラフトの最も野心的な作品のひとつである。ラヴクラフトの生前には発表されず、1941年に初めて簡約版の形で『Weird Tales』誌に発表された。完全版がようやく収録されたのは、1943年にアーカム・ハウス社から出版された短編集『Beyond the Wall of Sleep』においてのことだった。以来この作品は、徐々に恐怖が増幅していくラヴクラフトのホラーフィクション様式の、最たる成功をおさめた小説と見なされている。
 ラヴクラフトが本作の出版に乗り気でなかったのは、自分の作品全般の質に根深い疑念を持っていたからだ。この物語がアイデンティティや存在の性質への疑いを綿々とつのらせていくのも、おそらくその影響があるとみられる。だが、ラヴクラフト自身の疑いはさておき、この小説にはホラー小説の読者を喜ばせるものが数々含まれている。故郷のロードアイランド州プロヴィデンスを舞台に、ラヴクラフトはこの陰気な物語をなじみの現実に見事に着地させ、恐怖の出現をますます効果的なものにした。さらに、I・N・J・カルバードが巧みな翻案でこの物語をコミックの世界に移し替え、もとの素材の描写や息をもつかせぬ展開を表現してくれた。ラヴクラフトがこの小説の成功を疑っていたとしても――この作品の出版時もまだ疑いが続いていたとしても――それが根拠のない疑いだったことは証明されたと言えるだろう。

〈編集部より〉「ラヴクラフト傑作選1~4」は、どの巻から読み始めてもOKな、各々独立した(しかし世界観はすべて通底している)作品です。本作は、気味悪くも、好奇心をそそる展開で、どんどん先を読みたくなるホラーミステリー。ラヴクラフト入門者に一番オススメ!
1927年から1928年にわたって書かれた本作は、H・P・ラヴクラフトの最も野心的な作品のひとつである。ラヴクラフトの生前には発表されず、1941年に初めて簡約版の形で『Weird Tales』誌に発表された。完全版がようやく収録されたのは、1943年にアーカム・ハウス社から出版された短編集『Beyond the Wall of Sleep』においてのことだった。以来この作品は、徐々に恐怖が増幅していくラヴクラフトのホラーフィクション様式の、最たる成功をおさめた小説と見なされている。
 ラヴクラフトが本作の出版に乗り気でなかったのは、自分の作品全般の質に根深い疑念を持っていたからだ。この物語がアイデンティティや存在の性質への疑いを綿々とつのらせていくのも、おそらくその影響があるとみられる。だが、ラヴクラフト自身の疑いはさておき、この小説にはホラー小説の読者を喜ばせるものが数々含まれている。故郷のロードアイランド州プロヴィデンスを舞台に、ラヴクラフトはこの陰気な物語をなじみの現実に見事に着地させ、恐怖の出現をますます効果的なものにした。さらに、I・N・J・カルバードが巧みな翻案でこの物語をコミックの世界に移し替え、もとの素材の描写や息をもつかせぬ展開を表現してくれた。ラヴクラフトがこの小説の成功を疑っていたとしても――この作品の出版時もまだ疑いが続いていたとしても――それが根拠のない疑いだったことは証明されたと言えるだろう。

〈編集部より〉「ラヴクラフト傑作選1~4」は、どの巻から読み始めてもOKな、各々独立した(しかし世界観はすべて通底している)作品です。本作は、気味悪くも、好奇心をそそる展開で、どんどん先を読みたくなるホラーミステリー。ラヴクラフト入門者に一番オススメ!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選2 チャールズ・デクスター・ウォードの怪事件」感想・レビュー
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  • ラヴクラフトの数少ない作品の中でもホラーとして秀逸で物語性もしっかりとした本作はコミック化に適しているとは云うもののこのペンシラーには荷が重かったのではないだろうか?よく云うマンガチックな絵柄がこの恐 ラヴクラフトの数少ない作品の中でもホラーとして秀逸で物語性もしっかりとした本作はコミック化に適しているとは云うもののこのペンシラーには荷が重かったのではないだろうか?よく云うマンガチックな絵柄がこの恐怖の物語を軽く見せている。加えて登場する人物の表情の乏しさは致命的だ。アメコミの常としてカラーで描かれているが、まだ漫画のようにモノクロで描かれていた方が雰囲気が出てましだったかもしれない。 …続きを読む
    sin
    2020年03月17日
    62人がナイス!しています
  • じわじわと忍びよる狂気。まさに、這い寄る混沌。ラヴクラフトってやっぱりすごいなと思わせてくれる。彼の小説を読みにくいと感じている人でも、この本ならなんとか読めるでしょう。まあ、これはこれである意味読み じわじわと忍びよる狂気。まさに、這い寄る混沌。ラヴクラフトってやっぱりすごいなと思わせてくれる。彼の小説を読みにくいと感じている人でも、この本ならなんとか読めるでしょう。まあ、これはこれである意味読みづらいですが 笑 読んでいくうちに登場人物と同様に読者も迷宮に迷い込むような気分を味わえます。 …続きを読む
    起死回生の一冊を求めて
    2023年01月21日
    0人がナイス!しています

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