万葉集のたくらみ 行間に仕組まれた聖武天皇の物語

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年10月03日
判型:
四六判
ページ数:
318
ISBN:
9784047036604
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万葉集のたくらみ 行間に仕組まれた聖武天皇の物語

  • 著者 品田 悦一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年10月03日
判型:
四六判
ページ数:
318
ISBN:
9784047036604

詠まれたはずの歌の不在、不可解な注。 仕組まれたメッセージを解き明かす

早世した文武天皇の嫡子として、満を持して即位した聖武天皇。天武・持統朝の再現が期待されたその治世は、最初こそ華やかであったが、長屋王の変、大地震、天然痘流行を経て混迷に陥っていく。暗黒時代への転落を『万葉集』は口ごもりがちに物語る。一首一首の歌の意味を味わうだけでなく、一続きの歌集として歌々がどう組織され、連関させられているかを読み解けば、驚くべき仕掛けが浮かび上がる。千二百年を超えて明らかになる、万葉人のメッセージとは。 早世した文武天皇の嫡子として、満を持して即位した聖武天皇。天武・持統朝の再現が期待されたその治世は、最初こそ華やかであったが、長屋王の変、大地震、天然痘流行を経て混迷に陥っていく。暗黒時代への転落を『万葉集』は口ごもりがちに物語る。一首一首の歌の意味を味わうだけでなく、一続きの歌集として歌々がどう組織され、連関させられているかを読み解けば、驚くべき仕掛けが浮かび上がる。千二百年を超えて明らかになる、万葉人のメッセージとは。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序章 巻六の前奏としての巻一・巻二
第一章 神亀年間を彩る行幸従駕歌群
第二章 長屋王謀殺 天平元年の空白と沈黙の批評
   補説 大伴旅人のまなざし
第三章 崩れゆく栄え 疫病襲来と天平六~九年の編成
第四章 放棄された平城京 天平十二年の東国巡幸と恭仁遷都
第五章 暗黒時代への転落 度重なる遷都と皇嗣の不在
跋章 巻六を継ぐ家持歌日誌

「万葉集のたくらみ 行間に仕組まれた聖武天皇の物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 聖武天皇の暗黒時代 長屋王謀殺の沈黙 万葉集の意図的編成 神亀年間の華やかさ 疫病による国家危機 平城京の放棄 度重なる遷都の混乱 万葉人の歴史記憶 テクストの動的理解 行幸従駕歌群 空白と沈黙の批評 大伴旅人 聖武天皇の暗黒時代 長屋王謀殺の沈黙 万葉集の意図的編成 神亀年間の華やかさ 疫病による国家危機 平城京の放棄 度重なる遷都の混乱 万葉人の歴史記憶 テクストの動的理解 行幸従駕歌群 空白と沈黙の批評 大伴旅人のまなざし 天然痘流行の編成反映 恭仁遷都の政治的失敗 暗黒時代への転落 皇嗣不在の不安定性 大伴家持の歌日誌 越中国守の記憶伝承 歴史的現実の言語化 選別・配置・組織化 千二百年を超えた思考 読みの行為の影響 複雑な権力関係 故郷喪失の悲しみ 古典の静的捉え方からの脱却 歴史と言語表現の相互作用 …続きを読む
    Go Extreme
    2025年12月02日
    1人がナイス!しています
  • 万葉集巻六をメインとした読解で、歴史や編纂過程よりもテキストそのものに則した読みを重視する。天平7年の空白についての指摘など、この人が言わなかったら絶対気づかなかっただろうなって思う。/和歌の引用の際 万葉集巻六をメインとした読解で、歴史や編纂過程よりもテキストそのものに則した読みを重視する。天平7年の空白についての指摘など、この人が言わなかったら絶対気づかなかっただろうなって思う。/和歌の引用の際に句読点も添えているのが初めてで、こんな風に和歌に句読点をつけてもいいんだって思った。 …続きを読む
    ぽん
    2025年12月07日
    0人がナイス!しています

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