「霊魂」を探して

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年02月22日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
312
ISBN:
9784044001933

「霊魂」を探して

  • 著者 鵜飼 秀徳
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年02月22日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
312
ISBN:
9784044001933

『寺院消滅』の著者、最新作! 現代日本人の霊魂観を追う

第一章 現代をさまよう霊魂
1 大都会に潜む怨霊伝説
  強化ガラスで覆われた首塚
  大阪・萱島駅のクスノキ伝説
  網棚の上に置き去られる骨壺
2 孤独死の現場で起きていること
  故人のメッセージを伝える
  瑕疵物件サイトはなぜ盛況なの
3 怪談和尚

第二章 僧侶は霊魂を信じているのか
1 近代教育を受けた僧侶たち
  霊魂の話ははばかられる
  僧侶1335人へのアンケート
  多くの僧侶が死を予知している
  虫の知らせ、科学者の見解
  持ち込まれる霊的な相談
  東日本大震災、幽霊現象への大きな反響
2 宗教法人の霊魂観
  釈迦も扱わなかった死後の世界
  宗門の教えと体験のギャップ
  僧侶に除霊ができるのか
  宗教法人へのアンケート
   真言宗(高野山真言宗)/天台宗/修験道(本山修験宗)
   日蓮宗/浄土宗/浄土(真宗大谷派)/ 臨済宗(妙心寺派)
   曹洞宗/神社本庁/創価学会/立正佼成会
   カトリック中央教会/幸福の科学

第三章 日本人の霊魂観
1 日本古来の「霊魂」の捉え方
  両墓性に見る伝統的な祖霊観
  柳田國男が見出した死後の魂の居場所
2 「浮かばれない魂」の行方
  傾聴ボランティア
  三島由紀夫の唯識的な霊魂観
  霊魂観の薄れと寺院消滅の関係
  民間霊能者と寺との関係性
  霊魂を直視することが仏教再生につながる

第四章 霊魂観が色濃く残る村
1 土に葬る村落
  土葬の墓に消えた車
  三昧に参拝しない理由
2 供養の現場での遭遇
  この世の人ではない
  墓場で消えた老人

第五章 現代のシャーマンたち
1 シャーマンは今もいるのか
  霊媒師、拝み屋、カミさま
  普通の「町」に多く潜むシャーマン
2 シャーマン化する僧侶
  不動明王のお告げ
  パラオでの供養
3 残されたわずかな正統派のイタコ
  20年ぶりの亡き「母」との邂逅
  死についてのカウンセラーとして
  恐山イタコに長蛇の列
  イタコとオシラサマ
  津軽の地蔵信仰
  津軽の尼僧イタコに下りてきた「母」
4 興隆を誇る沖縄のシャーマン
  地域の相談役、ユタ
  歯をすべて抜き、髪を伸ばし続ける
  85歳の神人が守る祭祀
  ニライカナイに最も近い神の島
5 アイヌのシャーマン、トゥスクル
  暗闇の中、トゥスクルの家を訪ねる
  神に憑かれる
  アイヌの他界観
第一章 現代をさまよう霊魂
1 大都会に潜む怨霊伝説
  強化ガラスで覆われた首塚
  大阪・萱島駅のクスノキ伝説
  網棚の上に置き去られる骨壺
2 孤独死の現場で起きていること
  故人のメッセージを伝える
  瑕疵物件サイトはなぜ盛況なの
3 怪談和尚

第二章 僧侶は霊魂を信じているのか
1 近代教育を受けた僧侶たち
  霊魂の話ははばかられる
  僧侶1335人へのアンケート
  多くの僧侶が死を予知している
  虫の知らせ、科学者の見解
  持ち込まれる霊的な相談
  東日本大震災、幽霊現象への大きな反響
2 宗教法人の霊魂観
  釈迦も扱わなかった死後の世界
  宗門の教えと体験のギャップ
  僧侶に除霊ができるのか
  宗教法人へのアンケート
   真言宗(高野山真言宗)/天台宗/修験道(本山修験宗)
   日蓮宗/浄土宗/浄土(真宗大谷派)/ 臨済宗(妙心寺派)
   曹洞宗/神社本庁/創価学会/立正佼成会
   カトリック中央教会/幸福の科学

第三章 日本人の霊魂観
1 日本古来の「霊魂」の捉え方
  両墓性に見る伝統的な祖霊観
  柳田國男が見出した死後の魂の居場所
2 「浮かばれない魂」の行方
  傾聴ボランティア
  三島由紀夫の唯識的な霊魂観
  霊魂観の薄れと寺院消滅の関係
  民間霊能者と寺との関係性
  霊魂を直視することが仏教再生につながる

第四章 霊魂観が色濃く残る村
1 土に葬る村落
  土葬の墓に消えた車
  三昧に参拝しない理由
2 供養の現場での遭遇
  この世の人ではない
  墓場で消えた老人

第五章 現代のシャーマンたち
1 シャーマンは今もいるのか
  霊媒師、拝み屋、カミさま
  普通の「町」に多く潜むシャーマン
2 シャーマン化する僧侶
  不動明王のお告げ
  パラオでの供養
3 残されたわずかな正統派のイタコ
  20年ぶりの亡き「母」との邂逅
  死についてのカウンセラーとして
  恐山イタコに長蛇の列
  イタコとオシラサマ
  津軽の地蔵信仰
  津軽の尼僧イタコに下りてきた「母」
4 興隆を誇る沖縄のシャーマン
  地域の相談役、ユタ
  歯をすべて抜き、髪を伸ばし続ける
  85歳の神人が守る祭祀
  ニライカナイに最も近い神の島
5 アイヌのシャーマン、トゥスクル
  暗闇の中、トゥスクルの家を訪ねる
  神に憑かれる
  アイヌの他界観

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

電車の網棚への遺骨の置き去りが増えるなど、
人々の霊魂観の薄れを感じさせるニュースが相次いでいる。
宗教界に目を転じれば、明確な霊魂観を持つところもある一方で、
霊魂が存在するのかしないのか答えられない教団もある。
現代における日本人の霊魂観を探るため、
著者は鎮魂の現場、土葬の風習が残る山村、
各地に息衝くシャーマンなど、数々の「霊魂の現場」を訪ね歩いた。
さらに、1335人の僧侶、20宗教団体への調査を敢行。
ここに日本人の霊魂観が明らかになる。

「「霊魂」を探して」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 魂はなんとなく「ある」とおもっている、でも死んだあとどうなる?とつきつめて考えることはない。否応なく考えさせられるきっかけがなければ。例えば、東日本と阪神との幽霊譚の量のちがい。行方不明者の数は、それ 魂はなんとなく「ある」とおもっている、でも死んだあとどうなる?とつきつめて考えることはない。否応なく考えさせられるきっかけがなければ。例えば、東日本と阪神との幽霊譚の量のちがい。行方不明者の数は、それだけ、霊魂について納得させてもらいたいと求める人の数。◇そしてそれに向き合う宗教者たち。収められた各宗派、そして僧侶たちの霊魂観アンケート(貴重だ)に教義との矛盾を指摘するのに意味はない、いや、目の前の人に向き合うときとのズレにこそ、意味があるのかもしれない。自身も僧侶である著者ならではの当事者性がうれしい。 …続きを読む
    きいち
    2018年05月26日
    33人がナイス!しています
  • 東日本大震災後、多くの「霊魂現象」が取り上げられた。青森のイタコの元には死者と「対話」をしに訪れる被災者が相次いだという。日本史において災害や戦争により大量死の現場は各地に存在する。だが阪神淡路大震災 東日本大震災後、多くの「霊魂現象」が取り上げられた。青森のイタコの元には死者と「対話」をしに訪れる被災者が相次いだという。日本史において災害や戦争により大量死の現場は各地に存在する。だが阪神淡路大震災では「霊魂」に関する報道は皆無に等しい。この違いは行方不明者数。遺体をみつけ供養しなければ「浮かばれない」という日本人特有の死生観。供養し魂を鎮めることで死者に対する畏敬を表現してきた。一方昨今、遺骨の盗難、置き去りが相次ぐなど霊魂観の希薄化も感じられる。霊魂の存在、供養の意義について考えさせられる一冊。 …続きを読む
    ただぞぅ
    2023年12月23日
    12人がナイス!しています
  • 東日本大震災では幽霊を見たという話が相次いだけど、そもそも霊魂って?各宗教・宗派ではどういう見解?イタコとかユタとかの民間信仰もふくめて、いまの日本人が「霊魂」をどう見ているのか、をあきらかにしようと 東日本大震災では幽霊を見たという話が相次いだけど、そもそも霊魂って?各宗教・宗派ではどういう見解?イタコとかユタとかの民間信仰もふくめて、いまの日本人が「霊魂」をどう見ているのか、をあきらかにしようとした本。 著者はお寺の住職だっけか、でも迷って手探りだからこそ、こういうアンケートをしようとしたのだろう。でも「霊」とか「死後」とか、輪郭あやふやだよね。高齢化社会で年寄りがあふれ、遠からずたくさん死ぬのに。 …続きを読む
    seichan
    2019年11月16日
    7人がナイス!しています

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