• 再読。ゲルスター対夜香の展開は夜香好き歓喜。初期の夜香はドジっ子の印象が強いけどやれば出来る子なんです。ドイツ軍人VS吸血鬼からの「神」VS「メフィスト」なのだから、霜月さんの絵で戦闘が華やかにならないは 再読。ゲルスター対夜香の展開は夜香好き歓喜。初期の夜香はドジっ子の印象が強いけどやれば出来る子なんです。ドイツ軍人VS吸血鬼からの「神」VS「メフィスト」なのだから、霜月さんの絵で戦闘が華やかにならないはずがない。ドクターは梵の無垢さを好ましく感じていたのだろうし、同時にきっとこの物語の最初から最後までを解っていた。魔界都市最強の医師はやはり圧倒的に謎めいたまま、神よりも悪魔よりも強いのです。最後にやっぱり叫びたい、巻末の黒い方の魔神の話も描いてほしい！　「私」の方のあの人とドクターのやり取りが見たい…！ …続きを読む
  カナン

  2018年09月04日
  26人がナイス！しています
• 完結巻。12個の不朽の臓器を求め魔界都市へ忍び寄る「主」の復活を願うゲルスターと夜香の激闘場面に吸血鬼ってやっぱりカッコイイ。臓器を宿し「神」となった梵の奢り・無知を静かに坦々と説き諭すメフィストこそ「 完結巻。12個の不朽の臓器を求め魔界都市へ忍び寄る「主」の復活を願うゲルスターと夜香の激闘場面に吸血鬼ってやっぱりカッコイイ。臓器を宿し「神」となった梵の奢り・無知を静かに坦々と説き諭すメフィストこそ「神」なのかも・・・得体の知れない怖さと荘厳さが彼からは漂う。梵なりに自分の最期をあのように決めたのは帰らぬ人となった環がいたから。悪魔のようでもあり神のようでもあるメフィストの終始変わらない不気味で、壮麗で、掴みどころのないキャラクターをとても巧く表現した霜月先生。男の色気がいっぱい。 …続きを読む
  すみの

  2015年07月07日
  25人がナイス！しています
• 美と醜、神と悪魔、秩序と混沌。相反するものたちはそれぞれその時々に寄り添い離れて命をたぶらかして困惑させます。今、美が勝ち、すべてを統べているとしても永遠ののちには醜の世界になるのかもしれません。思い 美と醜、神と悪魔、秩序と混沌。相反するものたちはそれぞれその時々に寄り添い離れて命をたぶらかして困惑させます。今、美が勝ち、すべてを統べているとしても永遠ののちには醜の世界になるのかもしれません。思い、希望、願望を描いた作品である本作は読みつつ良い心地に酔わされます。主観的客観的のあいだに空間を求めれば宇宙よりも広いでしょう。そこに人の秩序、美、善そしてそれらの逆数が入り込むのです。インドネシアバリ島に長く伝えられる美しき獣神バロンと醜女の悪魔ランダの戦いは永遠に続くのです。つまりそういうことなのです。 …続きを読む
  井月　奎（いづき　けい）

  2018年09月17日
  19人がナイス！しています

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