木骨記

木骨記

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2007年07月20日
判型:
その他
商品形態:
単行本
ISBN:
9784404034878

木骨記

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2007年07月20日
判型:
その他
商品形態:
単行本
ISBN:
9784404034878

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「木骨記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 杉田玄白・前田良沢・中川淳庵たちの罪人の腑分け(解剖)により「ターヘル・アナトミア」を翻訳した「解体新書」1774年刊は知られているが、僅か18年後の1792年に造られた、木造の人体骨格「身幹儀」につい 杉田玄白・前田良沢・中川淳庵たちの罪人の腑分け(解剖)により「ターヘル・アナトミア」を翻訳した「解体新書」1774年刊は知られているが、僅か18年後の1792年に造られた、木造の人体骨格「身幹儀」については全く知らなかった。ぜひ「身幹儀」又は「星野木骨」で検索して頂きたい。221年前に造られたとは思えぬ精巧さ。骨は関節から取り外しできるよう臍(ほぞ)で繋がれ、頭蓋骨内部の神経孔や脈管などの孔の殆どがほぼ正確に彫刻されている。あごの骨が外れた患者を治すことのできなかった広島の町医師・星野良悦が人体総骨の→続 …続きを読む
    文庫フリーク@灯れ松明の火
    2013年01月02日
    62人がナイス!しています
  • 木骨とは木製の人体骨格模型の事。江戸時代『解体新書』発刊後も、穢れると医学者とて、骨の所持が許されなかったとは!人体の仕組み、真理の探求こそが医学の向上に繋がると自分の信念を曲げずに木骨の製作に生涯を 木骨とは木製の人体骨格模型の事。江戸時代『解体新書』発刊後も、穢れると医学者とて、骨の所持が許されなかったとは!人体の仕組み、真理の探求こそが医学の向上に繋がると自分の信念を曲げずに木骨の製作に生涯を注ぐ星野良悦。誤解による蔑みや差別に屈せず、地位も名誉も必要としない本物の医学者の姿が静かな文章に纏められています。【此れを過ぎて以往、死を生かし骨に肉するの妙、庶くは得て至るべし】解体新書の序文がいつまでも響き渡る、素晴らしい本でした。いつか広島にある星野木骨を拝見してみたいです。 …続きを読む
    にし
    2014年05月26日
    56人がナイス!しています
  • 広島の町医者、星野良悦。「解体新書」を目にすることも、蘭学を学ぶ機会もない彼が、治療のためにと木骨標本作りに取り組む。穢れを忌む時代とは言え、遺骨を所持することが許されなかったとは知らなかった。何の手立 広島の町医者、星野良悦。「解体新書」を目にすることも、蘭学を学ぶ機会もない彼が、治療のためにと木骨標本作りに取り組む。穢れを忌む時代とは言え、遺骨を所持することが許されなかったとは知らなかった。何の手立ても持たず、周囲の偏見の目にさらされ、ひたすら木骨作りを模索する良悦と弟子たち。そして、息子の供養にと参画した職人原田孝次。彼が病の中で木骨をつくる鬼気迫る姿。真摯な彼らが胸に迫った。ネットで検索した星野木骨は…想像を超える正確さ!孝次の技に再度感動。人骨とは理に叶った構造を持つ美しいものだと思いました。 …続きを読む
    天の川
    2014年05月16日
    32人がナイス!しています

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