危ない食卓

危ない食卓

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年11月20日
判型:
その他
商品形態:
単行本
ISBN:
9784404035868

危ない食卓

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年11月20日
判型:
その他
商品形態:
単行本
ISBN:
9784404035868

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「危ない食卓」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 最近興味深々の16〜19世紀の食について面白い切り口だと思って借りてみた。当時の女性たちが女らしさを求められての節食、少食とか、不幸なことだ。現代でも痩身の為のダイエットは横行しているのだから社会の圧力は 最近興味深々の16〜19世紀の食について面白い切り口だと思って借りてみた。当時の女性たちが女らしさを求められての節食、少食とか、不幸なことだ。現代でも痩身の為のダイエットは横行しているのだから社会の圧力は健在なのだが。オースティンは当時の女性としては珍しくこうした因習には批判的な作品も残しているそうだ。代表作群に散見する女性たちの拒食症状態には世間的規範の縛りが色濃い。英国で最初に興った菜食主義運動も興味深い。詩人シェリーが流行の先人でトルストイ、ガンジーらに波及した。他に深刻な食品偽装もこの時代から。 …続きを読む
    kri
    2021年02月25日
    7人がナイス!しています
  • 19世紀イギリス文学にみる食と毒。 食に着目した文学研究は多くなっているけれど、アメリカ文学のほうが盛んなような? パンをおいしそうに白く見せるためにはミョウバンを加えたり、オースティン作品の拒食症患 19世紀イギリス文学にみる食と毒。 食に着目した文学研究は多くなっているけれど、アメリカ文学のほうが盛んなような? パンをおいしそうに白く見せるためにはミョウバンを加えたり、オースティン作品の拒食症患者を考察したり、ヴェジタリアンや、禁酒についてなど、盛りだくさん。 かなり興味深い内容です。一応専門書にはなっているけど、かなり読みやすい内容。 …続きを読む
    viola
    2010年07月13日
    6人がナイス!しています
  • 産業革命をきっかけに表出した近代イギリスの食の問題を見る。食品偽装、禁酒運動、拒食症、菜食主義と、論集なのでやや掘り下げが足りないものの現代にまで通じる様々なテーマが拾えた。都市化につれて労働者が料理 産業革命をきっかけに表出した近代イギリスの食の問題を見る。食品偽装、禁酒運動、拒食症、菜食主義と、論集なのでやや掘り下げが足りないものの現代にまで通じる様々なテーマが拾えた。都市化につれて労働者が料理に手間をかけられないために露店が発達するとか、栄養学によって作られるイメージやナショナリズムの発揚などは、我が身を省みても思うところがある。 …続きを読む
    misui
    2020年02月01日
    4人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品