妖花

妖花

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1990年04月20日
判型:
その他
ISBN:
9784404017123

妖花

  • 著者 杉本 章子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1990年04月20日
判型:
その他
ISBN:
9784404017123

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「妖花」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 幻太夫が心中事件でなくなった花魁の源氏名盛紫の二代目を名のったのはあまねく知れ渡った名を継いで大きなツキを呼びたかったからである。財閥の総帥と恋仲になる幸運も束の間、男を別の女に奪われた幻太夫は切り落 幻太夫が心中事件でなくなった花魁の源氏名盛紫の二代目を名のったのはあまねく知れ渡った名を継いで大きなツキを呼びたかったからである。財閥の総帥と恋仲になる幸運も束の間、男を別の女に奪われた幻太夫は切り落とした小指を香水箱に入れて、男に送り届ける。吉原・根津の遊廓でしたたかに生きた女性を描く。 「夕化粧」居酒屋に住み込むおふじの皮肉な恋の顛末。「朱唇」「藤の蔓」「出陣」「疑惑」「げんまん」収録。 …続きを読む
    星落秋風五丈原
    2003年02月20日
    18人がナイス!しています
  • 初期作品遡り2作目。うーん暗かったり、やるせなかったりの作品が多く、勝手に描いていた杉本さんのイメージからは違和感があった。多分本人が色々と試行していたのだと思う。 初期作品遡り2作目。うーん暗かったり、やるせなかったりの作品が多く、勝手に描いていた杉本さんのイメージからは違和感があった。多分本人が色々と試行していたのだと思う。
    ドナルド@灯れ松明の火
    2017年03月29日
    17人がナイス!しています
  • 女性は恐ろしい… という事を肝に銘じてしまう短編集。表題作は中編で、逆境に克った遊女の話し。星亨さんという、明治期の政治家がチョイ役で出演。他はほぼ30ページに満たない短編、奈良時代から戦国まで舞台も色々 女性は恐ろしい… という事を肝に銘じてしまう短編集。表題作は中編で、逆境に克った遊女の話し。星亨さんという、明治期の政治家がチョイ役で出演。他はほぼ30ページに満たない短編、奈良時代から戦国まで舞台も色々。加藤忠広のエピソードは松本清張氏の『五十四万石の嘘』との比較も面白いかも。ラスト『げんまん』のやるせなさは、藤沢周平氏の市井モノを感じさせる哀感がせつない人情噺。 …続きを読む
    サンディK32
    2016年02月04日
    13人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品