• ざっくりと再読。改めて面白かった。ご存じ初代内閣総理大臣・伊藤博文本人の語る幕末維新回顧録。『福翁自伝』や『氷川清話』とはまた違うテロリスト側の思い出は貴重。志士の世界の人命の軽さを淡々と、時に愉快そ ざっくりと再読。改めて面白かった。ご存じ初代内閣総理大臣・伊藤博文本人の語る幕末維新回顧録。『福翁自伝』や『氷川清話』とはまた違うテロリスト側の思い出は貴重。志士の世界の人命の軽さを淡々と、時に愉快そうに語るリアリティ。鴎外でお馴染み堺事件も登場。他に人物評（松陰・高杉・西郷・藤田東湖の評価は高くない）や憲法談義（思ったよりまとも）、観光問題（尤もな意見）、学生へのメッセージ（いかにも明治）もあってもっと読まれるべきだ。土佐の近藤長次郎をひどく惜しんでいるのも興味深い。解説は一坂太郎なので間違いない。 …続きを読む
  にぼしいわしそっくりおじさん・寺

  2014年03月13日
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• 伊藤博文の生の声が書かれているだけあってリアルです。大久保利通、木戸孝允(桂小五郎)、岩倉具視など、幕末の有名人達との交流、また、どんな人たちだったか述べられていて、面白いです。薩長同盟に至る経緯や、下 伊藤博文の生の声が書かれているだけあってリアルです。大久保利通、木戸孝允(桂小五郎)、岩倉具視など、幕末の有名人達との交流、また、どんな人たちだったか述べられていて、面白いです。薩長同盟に至る経緯や、下関戦争の時の様子も述べていて、それを伊藤博文は現場で当時、生で体感していたわけで、読んでいて非常に引き込まれました。御殿山外国公使館焼き討ち事件についても、事細かに述べていますが、ハッキリ言ってテロです(笑)。そんな、テロやら、暗殺やら色々やっている人間が総理大臣にまでなるとは、すごい話だと思いました。 …続きを読む
  糜竺(びじく)

  2016年02月02日
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• 伊藤博文の口述筆記。玉松操がいう。「大業の成就は、小規模の企てでは心もとなく存ずる。よろしく神武東征の例に則るべきである。」「尊王攘夷の志不行き届きより。」。２０５ページに「京都で島津三郎が天朝の御依 伊藤博文の口述筆記。玉松操がいう。「大業の成就は、小規模の企てでは心もとなく存ずる。よろしく神武東征の例に則るべきである。」「尊王攘夷の志不行き届きより。」。２０５ページに「京都で島津三郎が天朝の御依頼を受けた。」とある。伊藤博文が第一次長州戦争の後で読んだ詩「我が心をば神や知るらん」の神とは、儒教の天神か、それとも八百万か。１８６４年の蛤御門の変の後、将軍を暗殺する企てを立てたあと、明治維新の１８６７年まで回想がいっきに跳ぶので、明治維新という革命には、秘密にしなければならないことがあるのだなと思った。 …続きを読む
  記憶喪失した男

  2021年02月21日
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