月に名前を残した男 江戸の天文学者 麻田剛立

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
192
ISBN:
9784044052096
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月に名前を残した男 江戸の天文学者 麻田剛立

  • 著者 鹿毛 敏夫
  • カバーデザイン 芦澤 泰偉
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
192
ISBN:
9784044052096

月のクレーターに名を残す麻田剛立。彼から日本の近代天文学は始まった。

「ぼくの計算したとおりに日食が起こった!」。江戸後期、幕府の暦にない日食を予測した16歳の少年は、はじめ自分が間違っているのだと思った。しかし、優れた観察力をもつその眼は、歴史を塗り替える発見を重ねていく――。日本初の天文塾を開き日本の近代天文学の礎となった麻田剛立。その名は「アサダ」として、月のクレーターにも刻まれている。貴重な資料とともに、知られざる偉人の生涯を、周囲の人々とのかかわりのなかで描く。 「ぼくの計算したとおりに日食が起こった!」。江戸後期、幕府の暦にない日食を予測した16歳の少年は、はじめ自分が間違っているのだと思った。しかし、優れた観察力をもつその眼は、歴史を塗り替える発見を重ねていく――。日本初の天文塾を開き日本の近代天文学の礎となった麻田剛立。その名は「アサダ」として、月のクレーターにも刻まれている。貴重な資料とともに、知られざる偉人の生涯を、周囲の人々とのかかわりのなかで描く。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに クレーター・アサダと麻田剛立

1 少年の疑問
  高い空、小さな命
  太陽への疑問
  母と、星と
  ふるさと杵築に育まれて

2 天体観測と暦
  暦のまちがい
  時間と暦

3 人生の転機
  日食予言と三浦梅園
  大坂
  決意

4 〈麻田剛立〉第二の人生
  〈麻田剛立〉誕生
  小宇宙の探究
  江戸時代の学問と解剖学
  大坂の町医者

5 大宇宙の探究
  西洋式天体観測への没頭
  望遠鏡で見た月
  八年後の日食

6 天文学を科学に
  天文塾〈先事館〉
  ケプラーの第三法則
  寛政の改暦

7 剛立天文学の精神

麻田剛立略年譜
あとがき
文庫版あとがき

「月に名前を残した男 江戸の天文学者 麻田剛立」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 才能溢れる人は、どうしても成果を挙げてしまうのですかね。 若くして藩主の侍医となるも、嫉みからの孤立する事になってしまってね。侍医を続けられなくなって、脱藩と言う大罪を犯すも、それを許す藩主。そして脱 才能溢れる人は、どうしても成果を挙げてしまうのですかね。 若くして藩主の侍医となるも、嫉みからの孤立する事になってしまってね。侍医を続けられなくなって、脱藩と言う大罪を犯すも、それを許す藩主。そして脱藩してもなお、心の中ではまだお使えし続けていると言う剛立。とか、胸熱。 ケプラーの法則を知り、動揺する様子はかわええ。この辺りもう少し詳しく記載が欲しかった。 でも、全体的に綿密な取材を元に書かれているの分かります。鹿毛さん。現代に伝えてくれてありがとうございます。( ¨̮ )。 …続きを読む
    mae.dat
    2021年03月15日
    161人がナイス!しています
  • 江戸時代の天文学者・麻田剛立の生涯。豊後杵築藩主の侍医ながら、天文学への夢を実現すべく脱藩した。大坂で天文学の塾「先事館」を開き多くの弟子を輩出する。高橋至時と間重富は幕府に採用され改暦(寛政暦)に貢 江戸時代の天文学者・麻田剛立の生涯。豊後杵築藩主の侍医ながら、天文学への夢を実現すべく脱藩した。大坂で天文学の塾「先事館」を開き多くの弟子を輩出する。高橋至時と間重富は幕府に採用され改暦(寛政暦)に貢献する。幕府の天文方として残った高橋至時は伊能忠敬を指導し日本地図を。ケプラーの第三法則とされる天体の運行法則を予測していたとされる。また、オランダ製のグレゴリー式反射望遠鏡を使用し月面観測を行いスケッチを残している。このことから現在の月面に<クレーター・アサダ〉の名が正式名として残ることになった。★3.5 …続きを読む
    ソババッケ
    2020年10月23日
    12人がナイス!しています
  • ヨハネス・ケプラーら西洋の知見を取り入れ、日本初の天文塾を開いた麻田剛立の伝記。天文学のみならず、医学、算学、哲学などに明るく、まさに博物学者と呼ぶに相応しい。これと決めたことに没頭する集中力と、多く ヨハネス・ケプラーら西洋の知見を取り入れ、日本初の天文塾を開いた麻田剛立の伝記。天文学のみならず、医学、算学、哲学などに明るく、まさに博物学者と呼ぶに相応しい。これと決めたことに没頭する集中力と、多くの人に慕われた魅力溢れた人物。このような素晴らしい人物を知らなかった自分が恥ずかしいです。 …続きを読む
    123456789wanko
    2012年09月03日
    4人がナイス!しています

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