まやかしの安全の国 ―原子力村からの告発 角川SSC新書

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年11月10日
判型:
新書判
ページ数:
212
ISBN:
9784047315600

まやかしの安全の国 ―原子力村からの告発 角川SSC新書

  • 著者 田辺 文也
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年11月10日
判型:
新書判
ページ数:
212
ISBN:
9784047315600

巨大事故は人間の思い込みから起こる。安全な原発はありえるのか!

日本原子力研究所で35年、原発の安全性について研究してきた著者が、日本のような国が原発を持つことの危険性を説く。巨大事故の多くは小さな人的ミスから起こるという事実に、どう向き合えばいいのだろうか。 日本原子力研究所で35年、原発の安全性について研究してきた著者が、日本のような国が原発を持つことの危険性を説く。巨大事故の多くは小さな人的ミスから起こるという事実に、どう向き合えばいいのだろうか。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「まやかしの安全の国 ―原子力村からの告発 角川SSC新書」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 昨年12/18に古書で購入し、能登半島の地震などもあり、読みました。 いわば原子力ムラ内部人にいる人による告発の書で、スリーマイル島やチェルノブイリ、JCO臨界事故などについての記述、事故の背景にある遠因など 昨年12/18に古書で購入し、能登半島の地震などもあり、読みました。 いわば原子力ムラ内部人にいる人による告発の書で、スリーマイル島やチェルノブイリ、JCO臨界事故などについての記述、事故の背景にある遠因などについても触れられています。 巨大システムの脆弱性や運用面の脆さ、マニュアルに頼る運営の危うさ等も触れてはいますが、原子力発電等の根本的な問題点についてはもっと深く書いて欲しいと思うところも。ドイツの動向はその後、原子力発電の全停止にまで行っていますので、この本でも肯定的に取り上げていた通りです。↓↓ …続きを読む
    山口透析鉄
    2024年01月18日
    29人がナイス!しています
  • 3.11から10ヶ月後に出された本。自身が「原子力村の片隅に住む住民」と書くように、原研職員として人的要因の研究をしており、JCO事故についてはかなり批判的な発言をして、推進事業体から訴訟をちらつかされて脅さ 3.11から10ヶ月後に出された本。自身が「原子力村の片隅に住む住民」と書くように、原研職員として人的要因の研究をしており、JCO事故についてはかなり批判的な発言をして、推進事業体から訴訟をちらつかされて脅される経験もおありだという。「忸怩たる思い」「遅かったか」の思いで、日本の原子力技術・行政の問題点を指摘している。部分的には首肯できないところもあるが、こうした科学者としての良心を持った人にこそがんばって欲しいと思った。そしてこうした人を「飼い殺し」にすることこそ「原子力村」の本質ではないか。 …続きを読む
    skunk_c
    2015年06月19日
    6人がナイス!しています
  • 「日本人は『安心』=『絶対安全』ととらえています。生活の中のあらゆるものには、多かれ少なかれリスクがあるといっても過言ではないのですから、本来、絶対安全はありえない話です」(pp.77‐78)。でも・・・と 「日本人は『安心』=『絶対安全』ととらえています。生活の中のあらゆるものには、多かれ少なかれリスクがあるといっても過言ではないのですから、本来、絶対安全はありえない話です」(pp.77‐78)。でも・・・という話だ。安全神話の崩壊により、常に疑ってかからねばならない今日、学問は疑いなくして進まないことからしても、原子力に関する学問、安全学は疑いの質が問われるのだろう。 …続きを読む
    壱萬参仟縁
    2012年04月15日
    2人がナイス!しています

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