帝都妖怪新聞

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044094416
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帝都妖怪新聞

  • 編者 湯本 豪一
  • カバーデザイン 長坂 勇司
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044094416

文明開化もどこ吹く風、明治こそ「怪奇の時代」だ!

文明開化に沸き返る明治の世。非科学的想像の産物として絶滅するかに見えた妖怪たちは、新聞という新たな棲息地で大繁殖していた!「海坊主が村守る」「結婚したい女狐」「猫男の耳に念仏」「天狗が生活指導」「笑う大入道」ほか、恐さの中に滑稽さもにじむ数々の怪異談が国内外から集結。新聞各紙が大真面目に報じた百花繚乱な怪奇ニュースが、今ここによみがえる。当時の挿絵とともに現代語で楽しむ文庫版妖怪新聞。 文明開化に沸き返る明治の世。非科学的想像の産物として絶滅するかに見えた妖怪たちは、新聞という新たな棲息地で大繁殖していた!「海坊主が村守る」「結婚したい女狐」「猫男の耳に念仏」「天狗が生活指導」「笑う大入道」ほか、恐さの中に滑稽さもにじむ数々の怪異談が国内外から集結。新聞各紙が大真面目に報じた百花繚乱な怪奇ニュースが、今ここによみがえる。当時の挿絵とともに現代語で楽しむ文庫版妖怪新聞。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

幻獣
怪物が馬をひと呑み
両頭の獣骨
大鵬を三河で撃つ
「蛇足」は実在した
白い猿人に出会う
黒い山男に遭遇
学校に天狗トカゲ
岡山で海狼狩り
空飛び猫捕まる
不入山の巨人
鯨を絞め殺す
フロリダに海蛇
半獣半魚が上陸
怪魚は海老尻
頭に豚のシッポ
トラ猫が力んだ顔
船乗りタコの冒険

兆し
味噌玉から毛が出現!?
屋内でも石の雨
天から奇魚
義理堅い死人
戸口に神の絵
私の死体を掘れ
予言して死ぬ赤子
海坊主が村守る
大黒天を世に出す
洞穴からの警告
盗まれた鐘が戻る
会津で石の仲人
白蛇が悪狸を告発
怪物札を買え
夢がルーツに導く
フランスの神童
哀しい火の魂
騒々しい水瓶
「竜神石」を返せ

動植物の奇談
腹から不燃鳥
床下でポンポコ
結婚したい女狐
タヌキの学校
団子を食う地蔵
キレた守護狸
死のささやき
土蔵から嫁入り
稲荷の産婦人科
坊主軍団の来襲
白狐 復讐の罠
てんぷら泥棒
山芋が鰻になる
吸血の「蛇の木」
化け山猫と対決
猫男の耳に念仏
猫嫌いもほどほどに
化け熊バチ撃墜
「わが身を餌」作戦
力士が大蛇退治
父の敵は大タコ
タコ人間売れた
踊る怪猫を追え

妖怪天国
天狗が生活指導
夜空からギロリ
学習中の妖怪
女鬼が迫ってくる
四少年が天狗に会う
生首女が顔をペロリ
河童の皿に高値
天狗の遊び相手
農夫を殺す旋風
怪物をくみ出せ
「羅生門」の鬼女
猿島の水虎
御所で大入道撃つ
棺おけから幽鬼
かまいたちに注意
河童が船で東京着
ぼくは天狗の使い
鬼のミイラ見せる
笑う大入道
内閣の怪
叫ぶ海坊主
海童子が船を襲う
鬼の首を取った!
鬼の持ち逃げ
妖怪変化の寺
人妻を悩ます淫魔
寺の妖怪を撃つ
化かされ魚取らる
迷惑な山の神
埼玉県の天使

■コラム
怪異記事にみる近代化の諸相
予言する幻獣
明治期海外邦字新聞の怪異記事と国内新聞の海外怪異情報
著名人の怪異体験

「帝都妖怪新聞」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 明治時代に実際に新聞に掲載された怪異噺を、項目別に分類してまとめたもの。信じる信じないは別として、明治の世に各新聞がこぞってこれだけの怪異噺を絵入りで載せていたという事実に驚く。一部の噺しの末尾では「 明治時代に実際に新聞に掲載された怪異噺を、項目別に分類してまとめたもの。信じる信じないは別として、明治の世に各新聞がこぞってこれだけの怪異噺を絵入りで載せていたという事実に驚く。一部の噺しの末尾では「これも神経症の類い」と締めているのも、文明開化を現す所以と読めて面白い。資料としても貴重なものだと思いました。 …続きを読む
    Bugsy Malone
    2018年09月25日
    77人がナイス!しています
  • 文明開化をうたった明治の「奇譚・不可解譚」を載せてあり、妖怪等を調べる上ではとても楽しかった。記事の最後に文明人を気取って「西洋風に言うなら」「現代でいうところの」「田舎には迷信が」には笑った。そうい 文明開化をうたった明治の「奇譚・不可解譚」を載せてあり、妖怪等を調べる上ではとても楽しかった。記事の最後に文明人を気取って「西洋風に言うなら」「現代でいうところの」「田舎には迷信が」には笑った。そういうことは現代になっても生きているのだから、迷信も何もあったものではない。必至こいて「文明開化」しようとする態度がむしろほほえましかった。多分こういった奇譚や妖怪譚はこれからもずっと続いていくんだろうなあ。 …続きを読む
    帽子屋
    2015年05月13日
    6人がナイス!しています
  • 文明開化の明治時代の新聞に、怪異の記事がこんなに載っていたのか。「そんなものは神経症だ」「田舎者は変なことを信じて困る」というような文で締めくくるものも多いが、狐狸については記者達もまだ信じているよう 文明開化の明治時代の新聞に、怪異の記事がこんなに載っていたのか。「そんなものは神経症だ」「田舎者は変なことを信じて困る」というような文で締めくくるものも多いが、狐狸については記者達もまだ信じているようにうかがわれる記載もある。ほとんどの記事に挿絵が載っているのがありがたい。予言する幻獣のイラストが素朴で可愛らしかった。 …続きを読む
    かりこ
    2017年06月22日
    5人がナイス!しています

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